9代目 日産 ブルーバード SSS G【旧型レポート】ガッシリとしたセダンボディに、若干尻下がりのラインが美しい [E-HU13]

今回の旧型レポートは「9代目 日産 ブルーバード SSS」。
1991年から1995年に渡って製造販売されていた、小型の4ドアセダンです。この他に「ARX」という背の低いハードトップモデルがあります。

欧州向けに作られたプリメーラとは、プラットフォーム(基本骨格)を共有する兄弟車の関係にあります。大きく分類すると欧州向けが「プリメーラ」、日本国内専用モデルが「ARX」、アメリカ市場に向けて実用的セダンとして作られたのがこの「SSS」というわけです。

この中でも、欧州向けに作られたプリメーラの人気が一番高く、日本市場向けに作られたブルーバードよりも沢山の台数が売れています。

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外観

全長4585mmX全幅1695mmX全高1405mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2620mmとなります。

フロント

がっちりとした凝縮感のあるフロントノーズに、シンプルな半楕円形のヘッドライトが装備されます。ちょいワルな雰囲気漂う、大人っぽいフロントフェイスです。

サイド

当時日産が同時期に発売していた「レパードJフェリー」と非常に印象が似ていますね。全身を柔らかで芳醇なラインが包み込み、若干尻下がりのラインが相まって、上品で美しいスタイリングを形づくっています。

リア

若干尻下がりのリアエンドに高さのあるキャビンが組み合わされ、重厚感のあるカッコいいリアビューを構成しています。中年の男性が乗るとちょっと良い雰囲気になりそうです。こういう車はちょっと貴重です。

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内装

質感はそれなりですが、シンプルで機能的な室内デザインが与えられています。メーターナセルには、しっかりとした見やすい文字で2眼メーターが装備され、視認性も良好です。

ドアの開口部に必要十分な高さが与えられているため、何気なく乗り込んでもすっとシートに腰を置くことができます。頭をルーフにぶつけて嫌な思いをする事もありません。

シート

前席には、適度なサイドサポートのある、立体的なシートが装備されます。体圧が集中しがちで、長距離ドライブには向きませんが、中距離(30km)程度なら問題ありません。

コンパクトなボディサイズながら、後席には、大人二人が座れるだけの十分なスペースが確保されています。足元、頭上空間ともに窮屈感はありません。このあたりは、背の高いセダンボディの大きなメリットです。これに対してハードトップの「ARX」は、頭上空間に窮屈感があります。

荷室

荷室には十分なスペースが確保されています。家族4人であれば、2泊3日旅行も十分可能です。ただし、開口部が狭く、嵩張る荷物の出し入れには苦労しそうです。

静粛性

ロードノイズ、風切音ともにクラス標準レベルを確保しています。エンジン透過音も気になるレベルではありません。

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エンジンとミッション

1998ccの直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、145ps/6400rpmの最高出力と、18.2kgf・m/4800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1220kg。10モード/10・15モード燃費は、10.0km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。低速からフラットなトルクの立ち上がる実用的なエンジンです。坂道や合流ポイントでイライラさせられる事もありません。

これより下に1.8Lモデルがありますが、街中で走るだけならこのモデルでも十分です。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。ダイレクト感のあるスムーズなトランスミッションです。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはパラレルリンク・ストラット式サスペンションが装備されます。

足回り

適度に引き締まったスポーティな足回り。目地段差では若干衝撃を拾いますが、気になるレベルではありません。

ハンドリング

ドライバーの操舵に対して素直に反応する、扱いやすいステアリングフィール。

最小回転半径も小さく、狭い路地でも簡単に切り返すことができます。

評価のまとめ

当時、背の低いハードトップボディ全盛の時代にあって、しっかりとした室内空間を確保したこの「SSS」は、独特の存在感を放っていました。がっしりとしたセダンボディに組み合わされる、尻下がりの上品なラインも大きな魅力です。

実用的なエンジンに扱いやすいハンドリング、快適な足回りが組み合わされ、日常でつかう道具としてしっかりとしたバランスが取られています。

普段は通勤に使う足として、週末には家族と連れ立ってドライブからレジャーまでこれ一台で賄うにはピッタリな車です。

中古車市場では

販売終了からすでに20年以上が過ぎているため、中古車市場に流通している数も少ないです。程度の良い最終モデルであれば、希少価値が付いて40万円前後となることもあります(2017年10月現在)。これに対してハードトップの「ARX」は数が多いので、20万円前後となります。

価格

新車当時の価格 | 1,933,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)