9代目 リンカーン コンチネンタル【試乗評価】リンカーンにふさわしい上質な味わいと、バランスの良い走り [E-1LNVH97]

今回の試乗レポートは「9代目 リンカーン コンチネンタル」。
1995年から2003年に渡って製造販売されていた、Lクラスの高級4ドアセダンです。

リンカーンとは、フォードの高級車専用ブランドの事です。その関係で、このコンチネンタルのベースには、フォード・トラースやセイブルのプラットフォーム(基本骨格)と同じものが使われています。

当時、日本に導入されていたリンカーンシリーズの中では一番小さいモデルですが、それでも全長が5.3mに、全幅1.88mと日本で乗るには少々大きすぎるボディです。

V8のツインカムエンジンに、このサイズのボディを持つ車としては、比較的リーズナブルな価格で買うことができます。中古車市場での値下がりも激しく、「できるだけ少ないお金で高級車を手にしたい」という目的を持つ人なら十分な満足感を得られます。

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外観

全長5305mmX全幅1880mmX全高1425mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2765mmとなります。

フロント

ロー&ワイドなフロントノーズに、豪華な格子型グリル。細く長いヘッドライトユニットが組み合わされます。アメ車らしい優雅で上質なフロントフェイスです。

サイド

薄く長いボディに、長大なホイールベース。前後に長いオーバーハングが相まって、贅沢で伸びやかなサイドビューを構成しています。

リア

尻下がりのリアエンドに、ジャガーXJのような水滴型のリアコンビランプが装備されます。高級車にふさわしい優雅で美しいヒップラインです。

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内装

ゆったりとした曲線で構成されたダッシュボードに、豪華な木目パネルと本革シートが組み合わされます。のびやかで上質なインテリアデザインです。

フロントノーズが長くアイポジションが低いため、ボディの見切りは今ひとつです。巨大なボディと相まって、日本の狭い道では取り回しに苦労します。

シート

ゆったりとしたサイズを持ったフカフカのフロントシート。といってもクッションの芯には十分なコシがあるため、長時間ドライブでも快適性は高いです。

リアシートのサイズ感も十分です。厚みのあるクッションが組み合わされ、快適な乗り心地を得ています。足元、頭上空間ともに十分な余裕がありますので、成人男性でもゆったりと座ることができます。

荷室

巨大なボディを活かして、荷室にも広大なスペースが割り当てられています。家族4人であれば、キャンプも可能なほどです。

静粛性

車内の静粛性は、Lクラスの高級車にふさわしいレベルが確保されています。

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エンジンとミッション

4600ccのV型8気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、264ps/5500rpmの最高出力と、37.3kgf・m/4500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1750kg。10モード/10・15モード燃費は、7.5km/lとなります。

エンジン

4.6LのV8エンジンで前輪を駆動します。アメ車らしい力強いサウンドを遠くで響かせながら、スムーズかつパワフルに加速する事ができます。低速域からたっぷりとしたトルクを発生するため、出足から中高速域まで全域で力強さを失うことはありません。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。わずかに4段のギアしか装備されませんが、力強いトルクを発生するV8エンジンと相まって、スムーズかつダイレクトな変速が可能です。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはショート&ロングアーム(ダブルウィッシュボーン)式エア・サスペンションが装備され、前後ともにスタビライザーで強化されます。

足回り

適度に引き締まった印象を残す快適な乗り心地です。アメ車独特の大きなロールを伴ったフワフワ感もありません。ビシっとダンピングが利いており、4輪がしっかりと路面を捉え続けます。高速域での安定性も高く、フラットな姿勢を維持してスーッと直進していきます。

ハンドリング

巨大なアメ車にありがちな、ふわふわとした接地感の無さはありません。適度な手応えを伴いながら、しっかりと路面の状況をステアリングごしに伝えます。

さすがに「キビキビとした軽快な身のこなし」といったものは期待できませんが、ドライバーの操舵に対してリニアに反応する、自然なステアリングフィールです。

また、電子制御されたパワーステアリングには、ドライバーの好みに合わせてアシストの効き具合を調整する仕組みが装備されます。3段階に硬さを調整できるリアサスと組み合わせることで、自分好みのセッティングを出すことができます。

評価のまとめ

出来の良いフォード・トーラスがベースとなっているため、このコンチネンタルの走りもバランス良くまとまっています。

ただし、全長5.3mに全幅1.88mの巨大なボディですから、都市部で乗りこなすには相当の苦労を伴います。かといってスペースに余裕のある田舎で乗っていると、なんだか違和感があるのも事実です。このリンカーン・コンチネンタルの優雅でのびやかなスタイリングは、都市部でこそ映える不思議な雰囲気があります(もちろん、一番しっくりとハマるのはニューヨークのようなアメリカの都市ですが)。

田舎で乗るなら、60代以降のご老人など、人間自体にそれなりの雰囲気がある人がふさわしいですね。

似合う似合わないを別にすれば、巨大なボディを活かしてファミリーカーのように使うと意外と便利です。VIPカーに憧れる若者にも、国産VIPカーには無い雰囲気が味わえるこのコンチネンタルはオススメです。中古車価格も後期モデルが50万円前後からと大分こなれてきています(2017年9月現在)。修理費やガソリン代を考えると、さらに数十万円の予算を余分に用意しておいてほうが無難ですが。

価格

新車当時の価格 | 5,265,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)