余裕を持って車を運転するには、視線をある程度遠くに向けることが大切【運転のコツ】

地平線まで続く道

人間が普段の生活をしている時は、自分の回りの状況を五感を使って把握し、それに基いて足や手を使い適切な行動をしています。その五感の中でも特に重要なのが「視覚」です。人間は背中や頭を除き、ほぼ全ての身体のパーツの状況を視覚情報として確認することができます。

そのため、前から人が歩いてくれば、最小限の動きでかわすことができますし、足元に大きな水たまりがあれば、飛び越えるか迂回することで簡単に回避することができます。

これに対して自動車を運転している場合は、フロントノーズと右側面の一部をのぞき、ほぼ全てのボディ外観を視覚情報として直接確認することはできません。つまり普段の生活のように視覚情報に頼った運転をしていると、他の車や壁に自分の車をぶつけたり、見えない側溝にタイヤを落としたりといったトラブルに見舞われることになるのです。

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すぐ目の前の視覚情報を必死で集めても大した意味はない

運転に不慣れな初心者の中には、首をフロントウィンドウの近くまで突き出し、ノーズ先端を覗き込むように運転する人がいます。これは「車のボディ回りが良く見えない」といった不安があるために起こる行動です。

ただし、車は結構早い速度で走行する乗り物です。50km/h程度で走行していれば1秒後には10m以上先へ進む計算になります。こんな状況でノーズのすぐ下が見えていたからといって、安全性には何の影響もありません。逆に前を覗き込むことで他の視界が得にくくなったり、シートに正しい姿勢で座っていないことによって、事故に遭った場合のダメージが大きくなる可能性も高まります。

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大切なのは視覚情報を元に数秒後を予測すること

車の安全運転にとって重要なのは、ノーズ直前の視覚情報を得ることではなく、視覚から得た情報を元にどういた行動を取るのかという「状況判断力」です。

ただし、正確な判断に基いて適切な運転を行うには、ある程度の時間的余裕が必要です。すぐ目の前で危険を察知したからといって、人間は瞬時に判断して適切な行動を取るほど俊敏にはできていません。また、自動車という機械についても、ブレーキを踏んで即座に停止できるほど高性能にできている車はありません。ブレーキを踏み始めたから完全に停止するまで、ある程度の時間的な余裕が必要なのです。

こう考えると、5秒程度の時間的余裕は欲しい所です。

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速度に応じて、適切な場所に視線を向ける

自動車を運転中に、危険に対処するための時間的な余裕を5秒程度確保するには、視点を遠くにおいて、早め早めに視覚情報を得るということが重要です。

50km/hで走行している場合は50m程先を、100km/hで走行している場合は100m程度先に視点を置くとちょうど良い余裕が生まれます。

この時間的な余裕をしっかりと活かして、50m先で不審な動きをする自転車があれば、軽くブレーキに足を置いて減速、用心しながらその自転車の横を通り過ぎるといった対処が可能になります。

広い視界を確保する

危険に対処するための十分な余裕を作り出すには、視点をある程度遠くに置くことと同時に、視界をなるべく広く確保するための努力も重要です。

例えば、窓ガラスをキレイに掃除すておくとか、目の前に大きなトラックが現れたら、車間を開けて視界を広く確保するとか、前車の窓越しにその先の様子を伺うといった事です。

その他には、ワイパーやヘッドライト、フォグランプなどのチェック、車内にキレイなウェス(布)を常備して、窓ガラスが曇ったらすぐに拭き取るといった事も大切です。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)