警視庁の調査では、大人よりも子供の方が自動車の直前に飛び出しやすいというデータがあります。
また、実際の事故データをみると、小学生の男子が一番事故に遭う確率が高く、時間帯は14時から18時。状況としては「飛び出し事故」が一番多いという傾向が読み取れます。
この2つのデータからも分かるように、子供は突然道路へと飛び出し、出会い頭の事故に遭う確率が高いのです。
子供には状況を正確に判断する能力が備わっていない
というのも、子供はまだ身体と頭の発育が十分ではないため、走行してくる車と自分の運動能力を咄嗟に計算して、道路を渡れるかどうか判断する能力が備わっていないのです。
また、ひとつの事に気を取られやすいという特性もありますので、ボールやお母さん、友達の後を追って突然道路に飛び出すこともあります。
秋ろーが子どもの時、道路に急に飛び出して友達のお母さんに轢かれそうになったことがあります。その時は、十分安全を確認していたつもりだったので心底驚きました。
また、子供は時に予想のつかないような、突飛な行動を取ることがあります。路上にじっとしているからといって、速度を落とさずそのまま子供の横を通り過ぎるのは危険です。
住宅街を安全に走るには
子供が飛び出して来そうな住宅街に入ったら、速度をぐっと落として20km程度で徐行してください。見通しの悪い曲がり角やお店の出入り口の前では、特に注意が必要です。
また、一台自転車が飛び出してきたら、その後に続いて何台か友達の自転車が追走してくる可能性が高いです。こんな時は、ブレーキに足を置いて、さらに速度を落として様子を伺ってください。
道の片側にお母さんや子供がいる時は、その反応にも十分注意します。道路の反対側に対して、何か話しかけたり手招きをしているような素振りがあれば、それに釣られて子供が飛び出してくる事があります。
また、路上にボールやおもちゃがある時も危険です。そのおもちゃに向かって一心不乱に突進してくる子供がいるかもしれません。
秋ろーが住んでいる住宅街の入り口には、死角が多く、急に子供が飛び出してくるという要注意ポイントがあります。この場所にはカーブミラーが設置してあるのですが、子供が通る場所がちょうど死角になっているため完全に安全を把握することができません。
そこで、ここを通過する時には、まず車のノーズをちょこんと大通りに出してそれからジワジワと前進するようにしています。こうすれば、横切ろうとした子供が車に気付いて停まる可能性が高いですし、万が一子供と接触した場合も自転車の運動エネルギーだけで済むという苦肉の策です。
自分で近所の住宅街を歩いてみる
自分が住んでいる場所の要注意ポイントを知るには、普段から自分で歩行者となり、その周辺をウォーキングがてら歩いてみるのが一番です。こうすれば、逆の立場から急に車が飛び出してくる危険なポイントがハッキリと分かります。
また、逆の視点から車を見ることで、どうすれば歩行者の安全を確保できるのか、また、どのように走れば歩行者に存在をアピールすることができるのか、多くの新しい発見があります。