免許を取ったばかりの初心者が車を買う時、よく周りの大人がするアドバイスとして「最初の車はどうせぶつけたりキズを付けたりするのだから、キズが付いても気にならない中古車の方が良いよ」というものがあります。
しかし、実際はこれとは逆で、運転に不慣れな初心者ほど新しい車を購入したほうが良いのです。
新車なら、自然と丁寧な運転が身につく
もちろん、運転に不慣れな初心者がいきなり車を運転すれば、最初の内は多かれ少なかれキズや凹みは付きものです。
しかし、だからといってぶつけても気にならない程の中古車を運転していては、いつまでたっても運転は上手くなりません。
新車なら狭い道や車庫入れで慎重な運転をして、なんとか車にキズを付けないように細心の注意を払います。これに対して古いどうでもいい車の場合は、「ちょっとぐらい擦ってもどうという事は無い」とある意味開き直って乱暴な運転をしてしまいます。
この両者が同じように毎日車を運転していけば、新車に乗った初心者は最初の一年でみるみる運転が上達していきます。かたや、中古車に乗った初心者の場合は、乱暴な運転が災いしていつまで経っても運転が上達することはありません。
運転の上達が遅れるだけならまだしも、こういった粗雑で乱暴な運転するドライバーは、事故を起こす可能性も高いです。
あなたがこういった初心者の親であれば、子どもの安全を考えてなるべく新しい車を購入してあげてください。
お金持ちが子供にベンツの新車を買い与える理由
芸能人や会社経営者といったお金持ちは、よく子供にベンツなどの高級外車を買い与えています。こういったエピソードを聞くと、「甘やかしすぎだ」といった気持ちが湧き上がってきます。しかし、実際にはなにも子供たちに贅沢をさせようと考えているばかりではありません。子どもの安全と運転の上達を考慮して、合理的な判断からあのような選択をしている親も多いのです。もちろんフェラーリやランボルギーニといった高級スポーツカーになれば話は別ですが。
新車が買えない場合は
といっても「新車を買ってあげたいのは山々だが、先立つものが無い」という事もあります。こんな時は、走行距離が数キロから数十キロ程度の実質的な新車「新古車」がオススメです。
新古車とは、ディーラーが販売ノルマを達成するため、新車を自社で登録して、あえて中古車として中古車市場に流した車の事です。そのため、実質的には新車と何ら変わりません。ただし、新車の様にカラーやグレードを選んだり、好きなメーカーオプションを装着するといった自由度はありません。
新古車でも高いという場合は、中古車市場でじっくりと自分好みの愛車を探すことです。「この車しか無い!」といった強い拘りのある車が見つかれば、新車以上に大切に扱う事ができるはずです。
秋ろーの最初の車は中古の三菱ギャランでしたが、「この車しか無い!」といった強い愛情があったため、たまにぶつけると本当に悲しい気持ちになりました。
初心者には、コンパクトカーがオススメ!
初心者が最初に買う車としては、その他の基準として、教習車と同じサイズか、一回り小さいサイズの車がオススメです。
特に、教習所で車の取り回しに苦労したという人の場合は、教習車輌よりも一回り小さな車が良いでしょう。サイズが一回り小さくなるだけで、ぐっと扱いやすさが向上することに驚かれると思います。教習車輌は多くの場合5ナンバーサイズギリギリの小型車です。つまり、それよりも一回り小さなサイズとなると、必然的にヴィッツやフィット、デミオやスイフトといったコンパクト・ハッチバックになると思います。
こういったサイズの車は最低限の安全性が確保されており、ボディも適度に小さいので免許を取ったばかりの初心者には最適な選択といえます。