中古車販売店で車を選んでいると、ワイドタイヤを装着した車や、ホイールをインチアップした車を見かけることがあります。こういった車は前のオーナーが自分の好みで標準タイヤから付け替えたものがほとんどです。
ホイールのインチアップやワイドタイヤの装着は、費用の割に外観を大きく変える効果が高いため、手軽に行うことのできるドレスアップとして人気です。
ただし、こういった車を購入する場合は、標準タイヤを装着した車と違ってそれなりの注意が必要になります。
ワイドタイヤ装着車のメリットとデメリット
ワイドタイヤを装着した車は、後ろから見ると迫力満点でグリップ性能もすごそうです。実際にドライ路面では標準タイヤ以上のグリップ性能を発揮し、より速い速度でコーナーをクリアすることができます。
反面、乗り心地が悪化するとか、燃費が悪くなる、直進中に轍にハンドルが取られやすくなるといったデメリットもあります。
ホイールをインチアップした車のメリットとデメリット
ホイールをインチアップした車の場合も、ワイドタイヤと同じようにメリットとデメリットがあります。
横から見た時のカッコよさはドレスアップとしては最高の満足感があります。タイヤが薄くワイドになるためステアリングへの応答性も高まり、キビキビとしたスポーティなハンドリングが楽しめます。
反面、乗り心地が悪くなるとか、燃費の悪化、轍にステアリングを取られやすくなるといったデメリットが発生します。
タイヤやホイールが合っていない車は購入しない
タイヤのワイド化やホイールのインチアップについては、その他に、足回りを中心に車本体にも大きな負荷を与えることになるため、車の劣化を早めるというデメリットがあります。
そのため標準タイヤからワイドタイヤへ付け替えたり、ホイールをインチアップする時は、専門技術を持った整備士やスタッフに相談して行うのが基本です。
ところが店頭に並んでいる中古車の場合はそうもいきませんね。タイヤのサイズを細かく指定する事はできませんので、その車を買うのか買わないのか、2つに1つの選択を迫られることになります。
タイヤやホイールが合っているかどうかチェックする方法
その車にタイヤが合っているのかどうかについては、まず、車の標準タイヤサイズを確認する必要があります。ホームページやカタログ、取扱説明書、ドアの内側などに標準タイヤのサイズが記載されています。そのサイズと見比べて大きく違うサイズが装着されているようなら、その車の購入は避けた方がいいでしょう。
もちろん、「乗り心地よりも見た目のほうが重要だ」という人の場合は問題ありませんが。
サイズを確認したら、試乗をして乗り心地やハンドリングを確認します。僅かな試乗時間で全てのフィーリングを確認することは難しいですが、許容できる範囲の乗り心地であれば、購入した後も問題なく乗り続けることができる可能性が高いです。何もチェックせずに購入するよりはこの方がずっと確実です。
