大まかなスケジュールを決めて現地に赴き、その場で宿泊場所を自由に決める事ができるのも「車中泊」の大きなメリットの一つです。
しかし、1週間や2週間、時には数ヶ月に渡って続く長い「車中泊」旅行の場合は、気分を変えてホテルや旅館、公共の宿などに泊まってみるのも良いかもしれません。ホテルの温泉につかり、大きなベッドで手足を伸ばして眠れば、旅の疲れも一気に吹き飛んでいくでしょう。
といっても、何日か前に予約を入れておくのは車中泊の気ままな旅には合いません。万が一、スケジュールが遅延した場合はキャンセル料を支払うことにもなりかねません。
現地でホテルの予約を取る方法
現地を散策しているうちに素敵なホテルや旅館を見つけ、「あっ、ちょっとここに泊まってみたいな」なんて感じたら、そこで初めて部屋の確認をしてみましょう。
シーズン中は部屋が一杯で予約が取れないかもしれません。そんな時は気にせず、当初の予定通り近くの道の駅やオートキャンプ場などで車中泊をすれば良いのです。
旅行予約サイトを活用する
現地でホテルに予約を入れる方法は、なにも直接ホテルに電話を掛けるだけではありません。インターネット経由で「じゃらん」や「一休」、「楽天トラベル」など「旅行予約サイト」を使うという方法もあります。
ホテルに直接電話をする場合は、通常、正規の価格で宿泊する事になります。これに対して「旅行予約サイト」を使う場合は、正規の価格から大幅に値引きが行われていることがあります。
旅行予約サイトに安いプランが掲載される理由
これは、その日に予約が入らず空いている部屋がある場合に限られます。ホテルとしてはこういった部屋をそのまま放置しておくより、安い価格でも良いから料金を支払って誰かに利用してもらった方が利益に繋がるのです。
旅行予約サイトの場合は、こういった価格を並べて比較することができるので、少しでも利用者を増やすため安い価格が設定されているというわけです。
これに対して、電話で問い合わせてくる顧客の場合は、せいぜい比較するとしても2、3軒です。多くの場合は、部屋があればそのまま予約を入れてくれますので、わざわざ価格を安く設定する必要が無いのです。
旅行予約サイトに空室が無い場合
どうしてもそのホテルに泊まりたいという場合、旅行予約サイトに空室が無いからといって諦める必要はありません。ホテルや旅館によっては、旅行予約サイト用の部屋と、ホテルの公式サイトや電話受付で予約する事のできる部屋を分けていることがあります。
そういう場合は、あえて電話やホテルの公式サイトから予約を入れてみましょう。多少価格は高くなりますが、運が良ければ空室を見つけることが出来るかもしれません。
また、旅行予約サイトにあるプランと、ホテルの公式サイトにあるプランには、部屋や料理に微妙な違いがある事も多いです。
旅行予約サイトのプランが気に入らない場合は、試しにホテルの公式サイトを覗いてみてください。あなたの好みにピッタリと合ったプランが見つかるかもしれません。もちろん、その逆の場合もありますが。
水の補充や充電、汚水の処理をお願いしてみる
キャンピングカーで長旅をしていると、サブバッテリーの電気が不足してきたり、タンクの水が無くなってきたり、汚水タンクが一杯になってきますね。
ホテルや旅館に宿泊する場合は、こういった補充や処理に設備を使わせてもらえる事があります。水<電気<汚水の順に難易度は上がりますが、ホテルのスタッフに確認してみる価値は充分にあります。このようなお願い事は無料の施設よりも有料の施設のほうが頼みやすいのです。しかし、本来のサービスではありませんので、断られたからといってくれぐれも怒ったりしないでください。