車中泊を楽しむには、事前に「Google Map」や「Google ストリートビュー」を使って、車中泊の候補地をいくつかリストアップしておくことが大切です。
事前にある程度の候補地を絞り込んでおけば、現地に行って慌てることはありません。ただし、なんらかの理由で全ての候補地が使えない可能性もあります。また、現地に着いてみると予想外に美しい景色に出会い、「その場所で車中泊をしてみたい」と予定が変わる事もあるでしょう。
こういった場合は、道路脇などにあるちょっとした「空き地」を使った車中泊がオススメです。
車中泊には、自分の車を停めるだけのスペースがあれば良い
空き地には、その名の通り、わずかな「空きスペース」しかありません。道の駅やサービスエリアのように、飲食スペースやトイレ、WiFiといった快適設備もありません。
しかし、車中泊をするためには、最低限、自分の車一台が泊まれるだけのスペースがあれば充分です。夜間のトイレには苦労するかもしれませんが、こういった時に備えて携帯トイレを用意しておけば問題ありません。朝早く起きて、道路沿いのコンビニや公園などのトイレに移動しても良いでしょう。
車中泊して良いかどうかは、自分で判断するしかない
ただし、空き地には道の駅などにいる「管理人」がいません。その場所で車中泊をして良いかどうかは、自分で判断するしかないのです。
そのためには、周辺を走る車や近隣の住民、その土地の管理者に迷惑が掛からないかどうか、相手の立場に立って想像する事が大切です。
他の道路や施設の途中にある空き地とか、その場所に車を停めると道路に車体がはみ出してしまうとか、地面に新しいタイヤの痕が沢山あるといった場合は、その場所での車中泊は避けたほうが無難です。
また、見通しの悪いカーブの途中にある「空き地」とか、坂を登りきったすぐ後にある「空き地」の場合は、こんな場所で「車中泊」をしていると後続車両に追突されるかもしれません。
管理者の気持ちを考える
このように周りの状況から判断が付く場合は良いのですが、問題はその土地の管理者が「車中泊を許してくれるかどうか」です。
空き地に立て看板が設置されており、「駐車可」とか、「駐車禁止」などと明記されていれば簡単に判断がつきます。ただし、このような明確な意思表示がされている事はほとんどありません。空き地に何の人工物も無いのが普通です。そのため、そういった場合は周りの状況を見て自分で判断するしかありません。
例えば、その場所にロープや柵の残骸があれば、「基本的には空き地に進入して欲しくない」といった管理者の意思が読み取れます。
空き地がキレイに整地されていれば、普段、日中は何かの目的でその場所が使われている可能性があります。空き地の横に、新しい資材や車が置いてある場合も同様です。
周りの状況を見て、「これはどっちか、判断が付きにくいなあ」と思った時は、すっぱりとその場所を諦めて他へ移動しましょう。朝起きると「トラックに囲まれて身動きが取れない」なんて事になれば大変です。