F1マシンの「燃費」は極端に悪い?【F1】

フェラーリF1・ミニカーのサイドビュー

現在、販売されている一般車両は、日々様々な技術革新が積み重なりドンドン燃費が向上しています。プリウスのような最新のハイブリッドカーであれば、40.8km/lもの燃費性能を叩き出しています。普通のガソリンエンジンを搭載するコンパクトカーでも、燃費が20km/l以上となる事は珍しくありません。

そんなエコカーと全く異なるクルマづくりが行われているのが、限られた燃料の中で最大限のパワーを引き出すことが求められる「F1マシン」です。最大限のパワーを引き出すといっても、使える燃料は限られていますし、補給の回数が増えればそれだけラップタイムにも悪影響が及びます。

今回は、この「F1マシンの燃費」について、公式に発表されている数値を元にしてどれくらいになるのか、大まかな概算値を考察してみたいと思います。

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F1マシンの燃費はどれくらい?

「F1マシン」がレースで走る距離は、大まかに300km前後といったところです。その中で使用される燃料は105kg(1リットルあたり0.75kgで換算すると140リットル位)ですから、ここから計算すると「F1マシン」の燃費は、おおよそ「2.14km/l前後」という事になります。

プリウスやアクアといった最新のハイブリッドカーと比較すると、びっくりする位燃費が悪いですね。バブル全盛期のころ、燃費が悪い悪いと不評だった「4代目 ユーノス・コスモ(1990-1996)」でさえ、3km/l(10・15モードで6km/l)くらいの燃費はありました。

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F1マシンのエンジンは、高いエネルギー効率を誇る

といっても、F1マシンは限られた燃料を使って圧倒的なパワーを生み出しています。このエネルギー効率を考えると、一概にF1マシンの燃費が悪いとも言い切れません。アクアのエンジンにどれだけガソリンを注ぎ込んだとしても、これだけの大きなパワーを得ることは出来ないのですから。

さらに、最新のF1マシンはガソリンの中にバイオエタノール(5.75%)が混入され、環境問題への取り組みも行われています。

このバイオエタノールは、植物由来の燃料でブラジルでは主要な自動車用の燃料として使われいます。サトウキビの搾りかすを使って製造しているため、コストが安く、環境や穀物市場にあたえる影響も少ないです。

日本でも一部のガソリン会社から、「バイオガソリン」という名目で「エタノール入りのガソリン」が販売されています。このエタノールは草や木のセルロースが原料になっているため、ブラジルのものよりさらに市場や環境に与える影響が小さいというメリットがあります。

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世界で環境対策が進んでいる理由

このように、F1を始めとして世界中の自動車メーカーやガソリン会社では、様々な環境問題への取り組みが行われています。これは現代文明がこのまま野放図に発展していくと、環境が悪化して食物が取れなくなったり、人が住めなくなるといった危機感が世界で共有され始めているからです。

日本でハイブリッドカーや燃料電池車、電気自動車といったエコカーが盛んに開発されているのも同じ理由です。

今後のF1GPは、電気自動車が中心になる?

欧州では、ハイブリッドカーよりもディーゼルエンジンの人気が高く、一時は8割近くのシェアを抑えていました。これは排気ガスがキレイで燃費に優れ、しかも力強い低速トルクがある。さらに製造コストが安いといった最新型「クリーンディーゼルエンジン」が、広くヨーロッパ中の人々に受け入れられていたからです。

ところが、この流れは2016年に起きたVWグループの「排ガス不正問題」で大きく変わります。「試験場では出力を抑えてキレイな排気ガスを出し、一般道ではガンガン汚い排気ガスを撒き散らす」というインチキが行われていたのです。

この事件を契機に、欧州でのディーゼルシェアは43.7%(2017年度)まで落ち込んでいます。欧州主要都市ではディーゼル車の乗り入れを制限、ドイツ本国でも都市部・市街地への乗り入れを禁止。問題の当事者であるフォルクスワーゲンも、次世代の環境技術を「電気自動車」と捉え、経営戦略の練り直しを急ピッチで進めているほどです。

F1に良く似たカテゴリー(実際にはF2に近い)に、「フォーミュラE」という電気自動車だけで競われるレースがあります。ひょっとすると将来の「F1」は、この「フォーミュラE」と統合され、電気自動車がF1GPで競い合うような時代になるかもしれません。

(2018年7月一部修正)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)