バッテリーが上がってしまった時、あると助かるのが、バッテリーを他の車のバッテリーと接続して充電する「ブースターケーブル」です。
「ブースターケーブル」の選び方
ブースターケーブルはホームセンターや、カー用品店、ネットショップなどで販売されています。
価格的には1,000円から2,000円台のものが多いのですが、店頭にならんでいるものであれば、どれを選んでも品質に大差はありません。ただし、ネットショップなどで、あまりに安い価格で売られているものについては避けたほうが無難です。
その他には、ブースターケーブルはその使用方法によって様々な長さのものがラインナップされています。乗用車同士で接続する場合は、3.5Mもあれば十分です。逆にコードの長いものを選ぶと、充電中のロスが大きくなります。
救援車側のバッテリーが弱っている場合は、このロスによって両方の車のバッテリーが上がってしまうかもしれません。そういう事もあって、ブースターケーブルの長さは必要最小限にしたほうが良いのです。
「ブースターケーブル」の使い方
車のバッテリーが上がったら、バッテリーの元気な他の車と「ブースターケーブル」で接続して充電してもらうか、JAFに救援を要請するしかありません。
ブースターケーブルを使って充電する場合は、まずバッテリーが上がった車のバッテリー・プラス極にブースターケーブルを接続し、そのケーブルの反対側を救援車のバッテリー・プラス極に接続します。
次に救援車のバッテリー・マイナス極に違うブースターケーブルを接続し、その反対側をバッテリーの上がった車の「アース」か「エンジンブロック」に接続します。バッテリーを接続する順番は、必ずこの順番を守ってください。
この後、救援車のエンジンを始動して2,000回転くらいに保ちます。次に、バッテリーの上がった車のセルモーターを回し、無事にエンジンが始動したら成功です。
後は、ブースターケーブルを接続した時のまったく逆の順番で外していきます。この順番も接続する時と同様、必ず順番通りに行ってください。
バッテリー上がりの原因
バッテリー上がりの原因は、バッテリーの劣化の他にライトの消し忘れや、長期間に渡る車の放置などがあります。
バッテリーが弱っている状態で、エアコンやナビなど大きな電力を使う電装品を使いすぎると、バッテリーが上がってしまうこともあります。
バッテリーの寿命は3年程度といわれていますが、車の使い方によっても大きく変動します。毎日しっかりとそこそこの距離を走る場合は、比較的長く使うことができますし、たまにしか乗る事が無いという場合は、逆に早く寿命を迎えることになります。
また、バッテリーを点検して、バッテリー液が減った分だけこまめに補充すれば、バッテリーの劣化を遅らせることができます。
バッテリー上がりの予兆
最近のバッテリーは、容量が大きくなったこともあって、劣化するまでは余裕を持って使うことができます。反面、寿命になれば急激に劣化して突然使えなくなるというデメリットもあります。
そのため、いつも元気な状態でバッテリーを使うには、バッテリーが元気な内に3年程度で交換したほうが良いでしょう。
ただし、急激に劣化するといっても、バッテリーにはその劣化を示す予兆が必ず現れます。この劣化の予兆を把握する事でも、不意のバッテリー上がりを防ぐことができます。
例えば、「ヘッドライトが暗くなった」とか「アクセルをふかすとライトが明るくなる」、「セルモーターの勢いが無くなった」、「ウィンカーの点滅速度が遅い」といった症状です。
こういった症状が現れ始めたら、もうそれほど猶予はありません。すぐにディーラーかカーショップに車を持ち込んで、バッテリーを新品に交換してもらってください。