初代 トヨタ アルファードG MZ【旧型レポート】押し出し感の強い厳つい外観と、高いコストパフォーマンス [TA-MNH10W]

今回の旧型レポートは「初代 トヨタ アルファードG MZ」。
2002年から2008年に渡って製造販売されていた、Lクラス・ミニバンです。

当時、大人気となっていた日産エルグランドに対して、トヨタには対向するための有力な車種がありませんでした。そこでトヨタは、エスティマをベースに広々とした室内空間と押し出しの強い外観、豪華絢爛な内装を与え、全く新しいモデルとしてこのアルファードを開発したのです。

その結果、アクの強い外観とエルグランドよりも手頃な価格が受け、エルグランドからLクラス・ミニバンの市場を奪うことに成功しました。

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外観

全長4800mmX全幅1805mmX全高1935mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2900mmとなります。

ボディサイズはエスティマとほぼ同じですが、全高が1.9m以上あるため、圧倒的な威圧感を感じさせます。

フロント

全高の高い巨大なボディに、大きな角型グリルと角型ヘッドライトが組み合わされ、押し出し感の強い堂々としたスタイリングです。

といっても、最新型の3代目アルファードと比較すると、ちょっと柔らかで上品な印象です。

サイド

がっしりとした腰下のデザインと、薄く前後に長いウィンドウグラフィックスが対比され、力強くもエレガントな雰囲気をもちます。

巨大なサイドパネルには、フェンダーやキャラクターラインが巧みに施され、単調になりがちな大きなパネル面に面白い変化を与えています。

リア

巨大な四角形のリアエンドに、どっしりとした大型リアコンビランプがレイアウトされ、重厚感溢れるリアビューを構成しています。

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内装

しっとりとした素材感のダッシュボードに、明るい色調の木目やメタリック素材がふんだんに組み合わされ、トヨタ流・豪華絢爛な内装デザイン。

エスティマよりも全高が高く、スクウェアな室内空間となっているため、室内には広々とした余裕があります。

アイポイントが高く見晴らしが良いため、運転がしやすいです。加えてボディの見切りも良好です。

シート

フロントシートには、やわらかなモケットにコシのあるソフトなクッションが組み合わされます。長時間座っていても疲れにくい快適なシートです。

セカンドシートはフロントシートと比較しても遜色のない快適な座り心地です。また、シートを限界まで下げると、足元にはビジネスクラスのような広大な空間が拡がります。

サードシートについては、座り心地に問題はありませんが、床と座面が近く、シートバックの高さも足りないため、短距離(10km)程度に限った使い方がオススメです。

荷室

荷室には外観から想像するほどのスペースはありません。といっても高さ方向に広大な空間がありますから、積み方を工夫するだけで家族4人で2泊3日旅行も可能です。

さらにサードシートを折り畳めば、ステーションワゴンレベルの荷室を作り出すことができます。

静粛性

室内には遮音材がたっぷりと施されており、高級ミニバンにふさわしい高い静粛性能を持ちます。

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エンジンとミッション

2994ccのV型6気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、220ps/5800rpmの最高出力と、31.0kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1850kg。10モード/10・15モード燃費は、8.9km/lとなります。

エンジン

3.0LのV6エンジンで前輪を駆動します。低速域からたっぷりとしたトルクが湧き上がり、発進加速から高速巡航まで、幅広い領域で余裕のある走りが可能です。エンジンノイズやバイブレーションもよく抑えられており、上質感あるれる走りです。

急な上り坂や加速を必要とする合流ポイントでも、パワー不足を感じることはありません。

この他に2.4Lエンジンもラインナップされますが、街中をゆるゆると流すだけなら十分なパワーなパワーとトルクを持ちます。

トランスミッション

トルクコン式のATが装備されます。ギアは4速までしかありませんが、トルクのたっぷりとしたエンジンのおかげで、スムーズで段つき感の少ない変速を行います。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

足回り

エスティマ譲りのフワフワとした柔らかな乗り心地。そのため、ドイツ系のどっしりとした乗り心地が好きな人には向きません。

ハンドリング

方向性のはっきりしない曖昧なハンドリング。轍の深い路面では頻繁な修正舵をあてる事になります。

評価のまとめ

トヨタがLクラスミニバンの先駆者「日産エルグランド」に対向するために開発した、押し出し感の強い巨大なミニバンです。

リアサスに「トーションビーム・サス」が使われるため、走行性能や乗り心地ではエルグランドに負けますが、押し出し感の強い外観や豪華絢爛な内装、コストパフォーマンスの高さではこのアルファードの方が一枚上手です。

たっぷりと人やモノを積み込んでレジャーに仕事に家族サービスにと、アクティブに活躍するお父さんにピッタリな一台です。

また、押し出し感の強い外観は、ベンツほどではありませんが他車から道を譲ってもらえる確立が上がります。また、無理な割り込みをされる事も減りますので、安全運転に大きな効果が期待できます。

価格

新車当時の価格 | 3,675,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)