ミニバンは日本市場で高い人気を誇るメジャーな車種です。しかし、実際に購入する際にはこの「ミニバン」がどういう特性を持っているか、しっかり理解した上で購入する必要があります。
「みんなが買っているから」という理由だけで気軽に購入すると、後で実際に使ってみると自分の使い方にまったく合っていなかった、なんて事になれば取り返しがつきません。
そこで今回は「ミニバンのメリットとデメリット」という形を取りながら、このミニバンの特性について解説してみたいと思います。
ミニバンのメリット
広々とした室内空間
ミニバンは、ミニという名前とは裏腹に、広々とした室内を持つことが大きな特徴です。そのため、「他の車よりも沢山荷物や人を積むことが出来る」といったメリットがあります。
ただ、中には「乗車定員を抑えることで一人あたりの室内空間を大きく取る」といった工夫が施されたミニバンもあります。この場合も、大きな室内空間がメリットとなることに変わりはありません。
この大きな室内空間は、停車中に自分の部屋のようにして使うこともできます。家族で食事をしたり、子どものオシメを替えたり、時にはシートをフルフラットにして仮眠を取ることもできます。
また、ロングドライブを敢行して遠くに泊りがけの旅行に行くなんて場合には、フルフラットシートの上にマットレスや毛布を敷き詰め、簡易ホテルとして利用することも充分可能です。シティホテルほどの快適さは望めませんが、宿泊代を浮かせるメリットは計り知れません。
運転がしやすい
大きな荷室空間の他には、目線が高い事による「運転のしやすさ」といったメリットもあります。一般的に、ドライバーの目線が高くなるとボディの四隅が把握しやすくなったり、渋滞の時、より遠くの状況まで見渡せるようになるのです。
他車から煽られにくい
また副次的な効果として、軽自動車やコンパクトカーと比較すると、「乱暴な車から煽られにくくなる」といったメリットがあります。
どうやら他車を煽るような乱暴な人の場合は、脳が動物に近いせいか、自分よりも大きいものに対して萎縮してしまう傾向があるようです。
ミニバンのデメリット
走行性能が劣る
普通のセダンと比較すると、ミニバンの場合は車重が重く全高が高いため、走行性能が劣るといったデメリットがあります。
ボディの揺れを抑制しようと考えると足回りを固める必要がありますが、そうすると逆に乗り心地が悪化してしまいます。特にコストの掛けられない普及クラスの場合はこの影響が顕著です。
また、車重が重いため動力性能や燃費性能にも悪影響が及びます。加えてボディ側面の面積も大きいため、横風の影響を受けやすいといったデメリットもあります。
後ろの車両感覚が掴みにくい
メリットの所で言及した「運転のしやすさ」ですが、これが後退する時にはボディが長くリアエンドが遠いため、「後ろの車輌感覚が掴みにくい」といったデメリットに繋がります。
まとめ
このようにミニバンには、普通のセダンやコンパクトカーとは異なる特徴的なメリットとデメリットがあります。
そのため、ミニバンを購入する時にはこのメリットとデメリットを充分に考え合わせ、自分に最適な車を選ぶようにしてください。
例えば、「運転が好きで普段は一人で通勤に使うことが多い、週末は彼女と二人でドライブを楽しむくらい」といった人の場合はミニバンは全く向きません。こういった人が雰囲気やデザインが気に入ったという理由だけで購入すると、後で大きく後悔する事になります。