初代 ルノー トゥインゴ イージー(2000年)【旧型レポート】ユーモラスで楽しい外観と、素朴で味わいのある走り [GF-06D7F]

今回の旧型レポートは「初代 ルノー トゥインゴ イージー(2000年)」。
1993年から2007年に渡って製造販売されていた、コンパクトな3ドア・ハッチバックです。日本市場では1995年より正式輸入が開始されています。

その楽しい外観が受け、発売当初は若い女性に高い人気を得ていました。しかし、モデル末期になると魅力的なライバルが続々と登場して、売れ行きも次第に下降線を辿ることになります。

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外観

全長3425mmX全幅1630mmX全高1435mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2345mmとなります。

パトリック・ルケマンによる独創的な外観。「ホンダ・トゥディ」にインスピレーションを受けてデザインされたと言われるだけあり、2台のシルエットは非常に良く似ています。

穏やかで楽しいスタイリング。特に明るく明快なソリッドカラーとの相性は抜群です。ボディサイズに余裕があるため、完成度はトゥディよりも高いです。

フロント

短いノーズに、半円形のヘッドライトが組み合わされ、ユーモラスでのんびりとした雰囲気のフロントフェイスです。

サイド

前後ギリギリにレイアウトされたホイール。前後にたっぷりと拡大されたキャビンスペース。短い独特のノーズによって、近未来的な新しさを感じさせます。

リア

室内スペースを最大限に確保するため、リアウィンドウは垂直に切り立っています。ただし、ウィンドウ下端には緩やかな隆起が与えられており、表情が単調になる事はありません。

優しい曲線で構成されたリアコンビランプと相まって、味わいのあるどっしりとしたリアエンドです。

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内装

外観に負けず劣らず楽しい内装デザインです。プラスチックは決して上質な素材ではありませんが、シンプルにセンスよくまとめられているため、貧乏くさい感じは全くありません。

シート

むっちとした形の座り心地の良さそうなシートが装備されます。シートの厚み自体は比較的薄いのですが、強固なバックシェルが後ろでがっちりと支えているため、充分なコシが確保されています。ふわっとマシュマロのように身体を包み込みながらも、少し沈み込んだところでガッチリと支える、いかにもフランス車らしい快適な座り心地です。

リアウィンドウがしっかりと切り立っているため、リアシートには成人男性がなんとか座れる最小限のスペースを確保しています。といっても移動距離は短距離(10km)程度が限界でしょう。

荷室

荷室にはそこそこのスペースがあります。2人で2泊3日旅行程度であれば充分に可能です。リアシートをスライドさせたり、折りたたむ事でさらに容量を拡大する事ができます。

静粛性

ノイズとバイブレーション、ロードノイズが大きく、静粛性は低いです。

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エンジンとミッション

1148ccの直列4気筒SOHCエンジンに、5速AT(セミオートマチック)が組み合わされます。
エンジンは、58ps/5250rpmの最高出力と、9.3kgf・m/2500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量860kg。10モード/10・15モード燃費は、17.6km/lとなります。

エンジン

1.1Lのシングルカムエンジンで前輪を駆動します。低速からフラットなトルクを発生するため、市街地など日常領域で力不足を感じることはありません。

エンジン回転を上げる事で、急な坂道でもそこそこのペースで駆け上がることができます。

ただし、エンジンの基本設計が古いため、アクセルを踏み込むとノイズとバイブレーションが増して、ガーガーと騒々しくガナリタテる事になります。

トランスミッション

このATは、普通のトルクコンバーター式ではなく、マニュアルトランスミッションをベースにした「セミオートマチック」です。

ただし「ATモード」が装備されていないため、変速の際はアクセルを緩めながら(クラッチペダルは無い)、手動でシフトチェンジする必要があります。

ATというよりは、クラッチの無いMTといったほう近いかもしれません。慣れない内は少々戸惑いますが、しばらく乗っていると、次第に普通のMTと同じように操作できるようになります。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

足回り

座り心地の良いシートと、ストロークの長いサスが相まって、フランス車らしい快適な乗り心地です。

高速域でもしっかりとリアが踏ん張るため、直進安定性も上々です。

ハンドリング

多少のロールは許すものの、ロールの出方が自然で予測がつきやすいため、不快な印象はありません。ドライバーの操作に対して自然に反応するステアリングと相まって、カーブの続くワインディングでも気持ちよく走り抜けることができます。

評価のまとめ

このトゥインゴの最大の美点は、なんといってもそのユーモラスで可愛らしいスタイリングにつきます。といっても甘すぎる可愛らしさではありませんので、大人の男性がおしゃれに乗っても充分様になります。

それに対してボディそのものの設計は古いのですが、それがなんとも言えない操る楽しさを感じさせます。これは、現代の車では感じられないものです。

「おしゃれな欧州車が好きで、無闇に速度を上げることは無いが、トコトコとゆっくりと運転するのが好き」という人にオススメしたい一台です。

価格

新車当時の価格 | 1,550,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)