一番簡単な新車の「慣らし運転(簡易版)」【運転のコツ】

新しいBMW3シリーズ

僕が若い頃(20年ほど前)は、周りの人から「新車を買ったらとりあえず慣らし運転をしておいた方が良いよ」なんて、よくアドバイスされたもんです。

これに対して最新型の車は、機械精度や耐久性などが向上しているため、昔のような「慣らし運転」は必要ありません。

ただし、「10年10万キロ以上に渡って大事に乗りたい」とか、「最高のエンジンフィールもいつまでも味わいたい」なんて場合は「慣らし運転」をしておいた方が無難でしょう。

「慣らし運転」については、以前にもこのブログで詳しく解説しています。「本格的な慣らし運転をしたい」という人は下の記事を参考にしてください↓

アウディのメーターナセル

新車の寿命を伸ばすための「慣らし運転」とは【運転のコツ】

2017年3月16日

前回紹介した「慣らし運転」は、あれもこれもと欲張って盛り込んでいるため、正直、少々複雑で面倒くさいです。慣らし運転が3日坊主では意味がありませんので、今回は手間と時間を最小限に絞った「慣らし運転(簡易版)」について解説してみようと思います。

「慣らし運転をやりたいけど、面倒くさいのは嫌だ!」なんて人は一度お試しあれ!

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エンジン回転を無闇に上げない

慣らし運転の正確な距離や細かいやり方については、それぞれの車種によって異なるため、必ず愛車の取扱説明書を参照してください(ここでは大まかな流れについて解説します)。

慣らし運転の距離については、多くの場合「1000km程度まで」としている事が多いです。その距離に達するまでは、急発進、急ブレーキなど「急」の付く運転はなるべく避け、エンジン回転を抑えてなるべく穏やかに走ってください。

マニュアル・トランスミッション(MT)の場合

マニュアル・トランスミッション(MT)の場合、エンジン回転を上げないためには穏やかなアクセル操作と共に早め早めのシフトアップが大切です。例えば、シフトを2速に保ってアクセルを踏み込むと、車速の上昇とともにエンジン回転もドンドン上がってしまいます。しかし、エンジン回転が上がる前に適切なタイミングでシフトアップをしてやれば、エンジン回転を低く保ったまま車速を上げていくことが可能です。

ただし、シフトアップが早すぎるとエンジン回転とギアが合わず、車がギクシャクとしてしまう事も。目安としては、その車のレッドゾーンの半分位。レッドゾーンが6000回転〜8000回転の場合は、3000回転くらいでシフトアップするとちょうど良い感じになります。

オートマチック・トランスミッション(AT)の場合

オートマチック・トランスミッション(AT)車の場合は、シフトを「D」レンジに入れ、穏やかなアクセル操作を心がけるだけで十分です。トランスミッションの特性やアクセル開度を調整する「ドライブモード」が装備されている場合は、「エコ」や「諸燃費モード」など燃費を重視した穏やかなモードを使い、活発な走りを提供する「スポーツ」モード以上は使わないようにしてください。

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急な坂道では

ただし、いくら穏やかなアクセル操作を心がけていても、急な坂道ではどうしたってエンジン回転が高まります。対応策としては「こういった場所に近づかない」というのが一番ですが、通勤や通学路、家の周りに坂道があればどうしようもありません。

休日を利用して一気に距離を稼ぐ!

そんな時は「週末や長期休暇を利用して一気に走行距離を稼ぐ」という方法がオススメです。例えば、東京から大阪へと高速道路を使って移動する場合、片道で約500km(ノンストップでだいたい6時間くらい)です(500kmx往復=1000km)から、これだけで慣らし運転が終わっちゃう計算です。日帰り旅行ではちょっと辛そうですが、大阪で1泊すれば余裕でしょう。2週に分ければこの半分、250km(250kmx往復x2=1000km)で済みます。もちろん、高速道路でも高いギアを使ってなるべくエンジン回転を高めないように走るのは言うまでもありません。

高速道路や幹線道路のように平坦で流れの良い道は、慣らし運転に最適です。ただ、そんな道路にもたまに緩やかな坂道があります。そんな時は予め緩やかに加速しておき、惰性を使って坂道を登ってください。これならエンジンに余計な負荷を掛けずに済みます。

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慣らし運転には様々なメリットがある

今回の「慣らし運転」は「簡易版」なんで、これで終わりです。

今回ご紹介した内容を1000kmに到達するまで行えば、車のフィーリングや静粛性、燃費性能、耐久性などに様々なメリットがあります。大した手間は掛かりませんから、是非チャレンジしてみましょう!

「これじゃあ物足りないよ」というこだわり派の人には、冒頭でも紹介した記事「新車の寿命を伸ばすための「慣らし運転」とは【運転のコツ】」がオススメです。

慣らし運転が終わったら、オイル交換も忘れずに!

慣らし運転が終わる頃には金属のパーツとパーツが擦れ合い摩耗して、エンジンオイルの中に微小な金属片が混入しています。そのまま放置しているとエンジンは本来の性能を発揮できませんし、エンジン自体にも良くありません。こんな時はディーラーで受けられる「1ヶ月点検(無料)」や「6ヶ月点検(無料)」などを利用して、エンジンオイルも新しいものに交換しておきましょう。

エンジンオイルには、メーカーが推奨する「交換時期」というものがあります。ディーラーに「このエンジンオイルはまだ交換しなくても大丈夫ですよ」と言われればそのままでも問題ありません。詳しくは愛車を購入したディーラーにお尋ねください。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)