ドライブで地方の郊外に出かけると、場所によってはガソリンスタンドがまったく無いといった事があります。
こんな所で万が一ガス欠になると大変です。JAFの救助を依頼するか、親切な人が声を掛けてくれるのを待つしかありません。
ただし、最近の車は燃費がぐっと向上しているため、出先の地図やガソリンスタンドのありそうな市街地、車の燃料計を小まめに確認していればそうそうガス欠になる事はありません。
といっても、燃料計をぼーっと眺めているだけではあまり意味がありません。自分の車の燃費はどれくらいなのか、燃料タンクには何リッター入いるのか、燃料計の半分、1/4、警告灯の点灯でそれぞれ後どれくらいのガソリンが残っているのか正確に知っておく必要があります。
自分の車の燃費を調べる
自分の車の燃費を調べるには、カタログやホームページ、取扱説明書を見るのが一番手っ取り早いです。ただし、これはあくまでもカタログに載せるための目安の数値です。実際の燃費とは大きく乖離することがあります。
そのため、実際の燃費を求めるには「満タン法」という方法が一番簡単で確実です。
まずある程度ガソリンが少なくなったところでガソリンを給油し、トリップメーター(距離計)をリセットします。後はそのまま普通に車を使い、ある程度ガソリンが無くなってきた所で再び給油します。
この時のトリップメーターの距離(km)をガソリンのレシートに書き込み、自宅に帰ってから、この距離を給油したガソリンの量(L)で割ります。
例えば、40L給油して600km走った場合は、600km÷40Lで、15km/Lとなります。これがあなたの車の実質燃費という訳です。
高速燃費を計りたい時は、高速に乗る直前か乗ってすぐに満タンにしておきトリップメーターをリセット、高速を降りる直前か、降りた直後に計測すれば高速の燃費を知ることができます。
燃料タンクの容量を確認する
また、燃料タンクの容量もカタログや取扱説明書で確認することができます。これに先程の実質燃費を組み合わせれば、今日どれくらい走ることが出来るのか大まかに知ることができます。それによって、ガソリンの切れる前に余裕をもって給油するプランも立てやすくなります。
ただし、途中で行き先が変更されたり、ついうっかり満タンにせずに走り出したりした場合はこれだけでは不十分です。
そこで、燃料計が半分の時、1/4の時、燃料警告灯が点灯してからどれくらい走ることができるのか、それぞれ知っておく必要があります。
燃料警告灯が点灯してから「後どれくらい走れるのか」を調べる
例えば、燃料警告灯が点灯してから「後どれくらい走れるのか」を調べるには、燃料警告灯が点灯するまで待ち、点灯したらすぐに満タンに給油することです。あなたの車の燃料タンクが50Lで、給油したガソリンが40Lならば、燃料警告灯は残量10Lで点灯するという事が分かります。
後はこの残量に実質燃費を掛け合わせるだけで、燃料警告灯の点灯から「後何キロ走ることができるのか」簡単に計算することが出来るという訳です。
ガソリンの残量が10Lで、燃費が15km/lなら、後150kmほど走ることが出来ます。ただし、この計算で導き出した走行距離はあくまでも、おおよその距離です。これを鵜呑みにしてギリギリまで走る事はオススメできません。燃料警告灯が点灯したら、なるべく早めにガソリンを補給してください。
また、この方法で計算する時はいつでもガソリンが簡単に給油できる状態で行ってください。万が一燃料警告灯が点灯した時点で、その周りにガソリンスタンドが無いと大変です。
燃料計が半分、1/4の時の走行可能距離も同様の方法で計算する事ができます。