最近は様々な安全技術の普及や交通安全活動の啓蒙により、交通事故件数に減少傾向がみられます。
といっても年間で考えれば、膨大な数の車が交通事故によって廃車となっています。
秋ろーも若いころ、側面からおばさんのカローラに衝突されて、新車を廃車にするという苦い思い出があります。
事故によって廃車になった車を弔う
そんな一年間に大量に廃棄されることになる事故車ですが、解体業者の中にはこの状況に憂いを感じ、天寿をまっとうできなかった廃車たちを盛大に弔ってやろうという心優しい自動車好き達がいます。
1989年4月。愛知県豊橋市石巻本町の春興院というお寺で、こういった廃車たちを弔う供養祭が執り行われました。
この供養祭を主催したのは、地元東三河地区の解体業者によって組織される組合。三河地区では年間4000台以上の廃車が発生しています。その中でも事故による廃車は全体の10%に及びます。
供養の内容は?
供養するといっても、この全ての廃車を全部供養するのはさすがに困難です。そこで当日は、廃車の中から手頃な一台を選び出し、供養する祭壇へと運び込むことになります。
後は、通常の死者を弔う場合と、大きく変わりません。祭壇の前には、組合の理事長以下10名の組合員が集合。住職の念仏による供養が始まると、組合員たちは次々と焼香を執り行いました。
日本で最初に執り行われた供養
この解体業者による廃車の供養ですが、この時執り行われたこの供養が日本で最初の供養となります。
供養されるのは、事故により廃車になった車たちです。中には、ドライバーの生死に関わる重大な事故もあったでしょう。それを考えると、この時まで供養が行われなかったことに逆に違和感を感じてしまいます。
まあ、人間の供養は別にしっかりと行われているから、関係ないだろうという事かもしれませんが。それにしても、そんな廃車が敷地内にあれば、ちょっといい気分はしませんね。
個人的にお祓いや供養をしてもらう事もできる
車の供養としては、その他にも個人的にお寺や神社に直接お願いすることもできます(神社の場合はお祓いというのでしょうか)。
秋ろーがよく利用するのは、神社による新車のお祓いです。5,000円から10,000万円ほどのお金で、神主さんがしっかりと祈祷をしてくれます。その後、祈祷所に何人かの参拝者が集められ、まとめて祝詞をあげてもらうという手順です。
この他にも、小さな事故に巻き込まれることが多い車とか、事故が頻繁に発生する場所に対してもお祓いをしてもらう事ができます。
興味のある人は、一度近所のお寺や神社を訪ねてみてください。