フォグランプやドライビングランプなど、補助ランプの取り付けは、機能を向上させるとともにドレスアップも出来る効率のいいカスタマイズです。
ただし、取り付けの際は、自分の車と目的に合ったランプを選び、確実に車体に取り付ける必要があります。
補助ランプの種類
補助ランプの種類には大きく分けて3つのタイプがあります。
フォグランプは、自動車の比較的近くを照らすランプ。その名の通り、霧(フォグ)で視界が悪い時に使うための専用ランプです。夜間や夕暮れ時にドライビングランプとして使う人がいますが、対向車の視界を眩惑する可能性がありますので、こういった使い方は適切ではありません。
最近はリアフォグランプという、リアエンドに装備されるフォグランプも増えています。これは、霧が深くて視界が悪い時、後続車から自車をしっかりと視認させるための補助ランプです。強い光を発するため、濃霧以外での使用は後続車の視界を眩惑させることになります。通常はヘッドライトが点いていないと使うことができません。また、一度ヘッドライトのスイッチを切ったら自動的にリアフォグのスイッチも切れるように道路交通法で定められています。
ドライビングランプは、ハイビームとロービームの間を照らすランプです。ハイビームよりも低い位置を照らしますが、ロービームよりは高く眩しいため、対向車が来ている場合は消灯してください。
スポットランプは、ハイビームよりさらに遠くをスポット的に照らすランプの事です。ラリーカーやSUVに装着される事が多く、悪路でのクリアな視界を確保するために欠かせない装備となっています。
最近流行のデイライト
最近はこれらの補助ランプに加えて、デイライトという日中に点灯して視認性を高めるライトも登場しています。
このライトは元々「ロービームを昼間にも点灯して安全性を高める」という、欧州やアメリカで広まった法規制が元になっています。
日本では中々法規制が進まない中、欧州高級車を中心にLEDを使ったデイライトが普及し、これを見た日本のユーザーが「かっこいい!」とドレスアップパーツとして付けるようになったのです。
このデイライトはポジショニングランプより明るく、ロービームほど眩しくないといった製品がほとんどです。
補助ランプの取り付けには「配線キット」がオススメ!
こういった後付の補助ランプを取り付けるには、取り付けるランプに適合したリレーや配線の強化が欠かせません。カー用品店に行けば、これらのパーツをセットにした「配線キット」が販売されています。必要なパーツを自分で選ばなくても良いため、比較的簡単に素人でも装着することができます。
自分で配線して補助ランプを取り付けるには、電工ペンチで配線の皮をむき、銅線の先にターミナルを装着します。ターミナルは電気の流れを安定させる働きがあります。
補助ランプを装着した後は、しっかりとクランプで配線をまとめて固定してください。配線がバラバラのままだと、走行中に配線が擦れて断線することがあります。
詳しい装着方法については、製品によってそれぞれ異なりますので、必ず配線キットや補助ランプの説明書を参照してください。
補助ランプは無くても、配線だけ装備されている事がある
最近の車にはオプションやグレードの違いによって、純正の補助ランプが設定されている場合があります。
もし自分が今乗っている車にこういった設定がある場合、補助ランプは無くても、配線だけ装備されている可能性が高いです。
こういった場合は、その配線をそのまま利用する事で、簡単に補助ランプを装備することができます。一度、ディーラーで相談してくみてください。自分で付ける自信が無い人には、ショップやディーラーでの装着をオススメします。ちょっと工賃は掛かりますが、安心で確実な施工を望むならこれ以上の方法はありません。