4代目 BMW 3シリーズ 318i セダン(E46)【旧型レポート】 バランスの取れた身のこなしと革新的スタイリング[GF-AL19]

BMWのイメージ

今回の旧型レポートは、「4代目 BMW 3シリーズ 318i セダン(E46)」です。
このBMW 318i(E46)は、1998年にモデルチェンジが行われたMクラスのプレミアム・セダンです。

当時、BMWの最小モデルであった3シリーズは、BMWの経営を支えるドル箱的存在でした。

都会的でスマートなデザインで登場した先代3シリーズのコンセプトをそのまま受け継ぎ、細かなリファインを加えてさらに質感の高いクルマへと生まれ変わっています。

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外観

全長4470mmX全幅1740mmX全高1415mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2725mmとなります。

先代のイメージをそのまま受け継ぐ、キープコンセプトの手法が取られています。ただし、細部の処理はよりスムーズとなり、さらに上質なスタイリングへと昇華しています。

フロント

端正なボディに、涙をたたえているような目尻が印象的なヘッドライトが装備されます。都会的な匂いのするスポーティなフロントフェイスです。

サイド

ロングノーズにビッグキャビンが組み合わされ、抜群の美しいプロポーションをみせます。先代3シリーズのプロポーションがあまりにも鮮烈過ぎたため、その後、日本の普通のセダンまでこの影響を受けるほどでした。

全長で4cm、ホイールベースで3cmの延長が行われています。そのため先代に比べると伸びやかな印象が増しています。

リア

先代の3シリーズは、Cピラー周りに若干チグハグな印象がありましたが、E46ではその部分が改善され、流れるような美しいリアエンドを形作っています。

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内装

ドライバーオリエンテッドな設計が行われたスポーティな内装です。赤い透過光が印象的な2眼メーターが装備され、使い勝手も良好です。

樹脂の質感はゴワゴワとした特徴的なものですが、決してチープな印象ではなく、がっしりとした重厚感を感じさせます。

シート

フロントシートは、薄型のシートフレームにバックシェルを組み合わせた構造です。このバックシェルのおかげで、シートを薄くしながら十分な強度を得ることが可能になっています。

クッションには適度な張りのある上質なスポンジが使われ、長時間座っていても疲れることはありません。

キープコンセプトながらパッケージングに大幅な改良が加えられ、ホイールベースも3cm拡大されています。そのおかげで後席の居住性に大幅な向上がみられます。この後席の広さは当時のCクラスを上回るかもしれません。

荷室

全長が4cm拡大されていますが、その分をキャビン居住空間に使われ、実質的に荷室の容量はあまり拡大されていません。それでも、家族4人で1泊旅行くらいなら十分にこなすことができます。

静粛性

クラス標準レベルの静粛性が確保されており、当時の日本車と比べても同程度の遮音性があります。

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エンジンとミッション

1895ccの直列4気筒SOHCエンジンに、5速MTが組み合わされます。
エンジンは、118ps/5500rpmの最高出力と、18.3kgf・m/3900rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1330kgで、10モード/10・15モード燃費は、11.6km/lとなります。

エンジン

BMWといえば「シルキーシックス」とまで呼ばれた「ストレート6」が有名ですが、この1.9Lの4気筒エンジンもそれには及ばないものの、静かでスムーズな素晴らしエンジンです。

トランスミッション

若干高回転型で低速トルクの薄いところがありますが、5速マニュアル・トランスミッションと組み合わされることで、ダイレクトでキビキビとした走りを楽しむことができます。

足回りとハンドリング

前輪にシングルジョイントスプリング・ストラット式サスペンション、後輪にはセントラルアーム式サスペンションが装備され、前後ともにスタビライザーで強化されています。

足回り

引き締まったしなやかさを持つ、バランスの取れたスポーティな乗り心地です。段差では衝撃を車内に伝えますが、不快な印象はありません。

ハンドリング

伝統的な前後重量配分50:50のボディ構造を守りながら、さらにサスペンション周りには軽量なアルミニウム素材がふんだんに使われています。

その結果、この新しい3シリーズはBMWらしいキビキビとした鋭敏なハンドリングを得ています。ただし、先代に比べるとその鋭敏さは若干マイルドとなり、高速走行を意識したバランス調整がされています。

評価のまとめ

革新的なスタイリングを提案した先代のスタイルをそのまま受け継ぎ、さらにリファインする事で大きく質感を向上しています。

4ドアセダンでありながら、鼻先の軽い4気筒エンジンと前後重量配分に優れたボディが組み合わされ、スポーティでキビキビとした走りを味わうことができます。

エンジンの低速トルクが若干細いのが気になりますが、その分を搭載される5速マニュアルトランスミッションが十分に補い、ダイレクトで活発な加速を行います。

この革新的なスタイリングはその後も使い続けられ、現在のBMW全シリーズにその面影を見ることができます。

価格

新車当時の価格 | 3,580,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)