最近のスマートフォンには、高機能なナビゲーションアプリがあり、車にナビゲーションを装備していない人でも簡単に使えるようになっています。
ただし、いつもナビに道案内をしてもらっていると、人間の地図把握能力や方向感覚、記憶力といったものが除々に衰えていくのも事実です。
また、「俺は意地でもナビは使わない」といったこだわり派の人や、「節約のために、ナビやスマフォを持たない」といった人もいるでしょう。
そこで今回は、昔ながらのアナログ地図を使って「地図を便利に楽しく使い倒す5つの方法」をご紹介したいと思います。
良い地図の見つけ方
地図といっても種類は様々で、純粋に地図情報だけのものもあれば、観光情報と組み合わせて楽しく記載されているものもあります。
この中で自分にあった良い地図を見つけるには、まず、自分が住んでいる場所の周辺を見ることです。新しく出来た道路がしっかりと記載されているとか、道路の種類が分かりやすいとか、重要なランドマークが目印として上手く使われているとか、実際の地形と照らし合わせながら確認してください。
ただし、自分の住んでいる場所は地図を見るまでもなく、大方の土地勘がすでに頭の中にあります。そのため、「どういった表示があれば迷わずに地図を見ることができるか」という事を確認するには若干不向きです。
こういった事を確認するには、最近ドライブで行った事のある場所を地図で探します。
最近行ったことのある場所なら、「どこを見れば迷わないか」といった事をシュミレーションしながら確認することができるからです。
もちろん発行年月日を見て、なるべく新しい地図を買い求めることも重要です。
地図は1時間ごとに確認するだけで十分
信号機で止まる度にゴソゴソと地図を見ている人がいますが、これでは運転に集中できませんし、地図の内容も中々頭に入ってきません。
こういった時は、休憩ごとにまとめて地図を記憶して、その記憶をもとに運転する方が確実です。目安としてはその人の記憶力に合わせて、1時間に1回とか、30分に1回などと決めて地図を見れば十分です。
覚え方のコツとしては、「次を右に」とか、「3個先の信号機を左に」といった風に細かく覚えるのではなく、道路を大まかな図形として覚えておくことが重要です。
大まかな図形で覚えておけば方向感覚を失う事もありませんし、細かな右左折については道路上の標識を見れば十分です。
ドライブに最適な縮尺
地図には様々な縮尺が用意されていますが、狭い路地や裏道までしっかりと確認するには、「1万分の1」の地図が最適です。
こういった細かい道までしっかりと表示されている地図は、大阪や東京などの市街地を走るためには必須の地図となります。
地方の観光地では2種類の地図を用意する
地方の観光地をドライブする場合には、ブックタイプの地図と、一枚ものの大判地図の2種類を用意しておくと便利です。
大判地図は全体のルート計画を練る時に便利ですし、ブックタイプの地図はその都度細かい道路を確認するのに最適です。
ブックタイプの地図には付箋を使う
ブックタイプの地図はページ数が多いため、すぐに目的の場所を確認するのに不向きです。こういった時には、重要な地図に付箋を挟んでおき、すぐに目的のページを開けるように準備しておくと安心です。付箋は場所ごとに色分けして使うと、さらに使い勝手がよくなります。
大判地図の場合は、よく見る部分以外を織り込んでクリップで固定しておくとグッと見やすくなります。
道に詳しくなるには予習と復習が大切
ナビを使わずに道に詳しくなるには、ドライブ前後の予習と復習が大切です。
ドライブプランを設計する時には、次の日の大まかな行程を頭に入れておき、ドライブが終わったら行程の復習を兼ねて、ランドマークや迷いやすい場所の記憶を整理しておきます。
これを地道に繰り返すことで、数年後には誰からも一目置かれるほど道に詳しいベテランドライバーが出来上がるはずです。
このように、道に詳しい人は生まれながらにして記憶力が優れているわけではなく、こういった地道な努力を何年もコツコツと積み重ねているからこそ、豊富な道路情報を頭の中に蓄えることが出来ているのです。