紅葉シーズンは、落ち葉によるスリップにご注意!【運転のコツ】

秋の紅葉

秋も深まって紅葉シーズンを迎えると、多くの人が紅葉を求めて山々や渓谷を訪れるようになります。美しい景色を楽しみながら仲間や恋人、家族と過ごすひと時は最高ですよねえ。

しかし、そんな美しい紅葉も、ひとたび落葉して道路に落ちるとちょっとした厄介者になることがあります。降り積もった落ち葉がタイヤのグリップ力を奪い、車のスリップを誘発するんです。

特に車があまり通らないような場所では、落ち葉がどんどん降り積もって厚いフカフカの絨毯のようになることもあります。その他には、車の弾き飛ばした落ち葉が積り重なって、コーナー外側の吹き溜まりにぶ厚い堆積層をつくるなんてことも多いです。

今回の【運転のコツ】では、そんな「スリップを誘発する落ち葉への対処法」について解説していきます。

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堆積した落ち葉が潤滑剤の働きをして、スリップを誘発する

降り積もった落ち葉は、凍結路や雪と違ってそれほど危険が感じられないため、不用意にそのままのスピードで突っ込んでしまう人も多いです。

その結果、万が悪いとタイヤと路面の間に落ち葉が挟まって、ちょうど落ち葉が潤滑剤のような役割を担います。こうなるとブレーキはもとより、ステアリングも大して役に立ちませんから後は運を点に任せるしかありません。特に白線の上や側溝の鉄製の蓋、マンホールの上はタイヤが滑りやすくなる最も危険なポイントです。加えて落ち葉が多少でも水分を含んでいるとさらに滑りやすくなります。雨や夜露のある時は、より一層の注意をしてください。

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突然タイヤのグリップを失う恐怖

普通のドライバーは、こういった落ち葉の危険性について全く知識がありません(教習所で教わったはずですが)。「不用意に落ち葉に乗り上げたらスリップする」なんて予測もしていませんから、タイヤが滑ってコントロールを失うと軽いパニックになることもあります。冷静さを失ったドライバーは、スリップした車を立て直そうと急ブレーキや急ハンドルを行うかもしれません。こうなると事態はさらに悪い方へとドンドン進んでいくだけ。運が良くてガードレールへ衝突するか、側溝への脱輪。最悪の場合は、対向車と正面衝突とか崖の下へ転落なんてことも考えられます。

ハイスピードで高度なテクニックを競い合うラリーでも、落ち葉や雪、泥のせいでコースアウトなんてことはよくあります。速度領域が違うとはいえ、最高のドライビングテクニックを持つラリードライバーでさえ、いったんタイヤがグリップを失えばどうしようも無いんです。まして僕たち普通のドライバーなら、タイヤの限界を超えて車を制御するなんてことは到底できません。できることと言えば、タイヤが限界を超えないように滑りやすそうな場所では、「速度を抑えて真っ直ぐに進む」ということくらいでしょう。

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降り積もって堆積した落ち葉への対処法

このような最悪の事態を未然に防ぐには、まず「落ち葉は凍結路と同じくらい危険」という情報を常に頭の片隅に置いておくことです。

万が一、ドライブ中に落ち葉の堆積を見つけたら、そのままの速度で進入するのではなく速度を十分に落としてから落ち葉に乗り上げてください。また、落ち葉の多い場所では、あらかじめ速度を落とし気味(制限速度内)に走るという事も大切です。

タイヤが落ち葉の上に差し掛かったら、なるべくステアリング操作やブレーキ操作を行わず、静かに落ち葉の上を通過しましょう。

コーナーの途中にある落ち葉の吹き溜まりでは、凍結路と同じように落ち葉に乗り上げる前に減速しておき、ステアリング操作も終わらしておきます。その後、落ち葉の上を通過したら、足りない分のステアリングを切り増してコーナーを脱出してください。

スピードがしっかりと落ちていれば、それほど恐れることはありません。イメージとしては、圧雪路や雪の上を走る感じです。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)