F1マシンに「ウィング」が装備されている理由とは【F1】

水の抵抗によってスピードが大きく変わる水泳競技では、水の抵抗を減らすための熾烈な水着開発競争が繰り広げられています。

その中でもSpeedoの「レーザーレーサー」は、水の抵抗を極限まで減らすことに成功しており、北京五輪では94%の選手が着用するほどの人気を集めていました。

F1マシンの場合も同様で、速く走るためには「空気抵抗をいかに減らすか」という事が重要になります。

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空気抵抗を減らすために悪戦苦闘するF1チーム

第2次大戦前のF1グランプリでは、この空気抵抗を減らすために「流線型」のボディが主流となります。流線型のボディは見るからに空気抵抗が良さそうですが、当時は空気抵抗の解析技術が進んでいないこともあり、論理的に導かれた形状という訳ではありませんでした。

これが60年代に移ると飛行機技術の影響もあって「葉巻型」のマシンが主流となります。

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F1マシンのウィングはボディを路面に押し付ける

次にF1マシンにデザイン上の大変革が起きるのは、1968年のベルギーグランプリです。この年、フェラーリはF1マシンに初のウィングを装備したのです。

このF1マシンに装備されたウィングですが、その名の通り原理上は飛行機のウィングとまったく同じものが使われています。

ただし、飛行機がボディを浮き上がらすためにウィングを使っているのに対して、F1マシンの場合はボディを路面に押し付けるために使います。簡単に言ってしまうと、F1マシンは飛行機のウィングを上下逆さまに装備していたのです。

路面にボディを押し付けるとかえって速度が遅くなりそうですが、実際は違います。ウィングによりボディが路面に押し付けられることで、タイヤのグリップ力が向上し、エンジンの力を効率よく路面に伝えられるようになるのです。

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ウィングはさらに進化を重ねて「ウィングカー」に

この時、フェラーリが投入したF1マシンは、現在のF1マシンとは少し形状が異なり、葉巻型ボディのエンジン上部にセンターウィングが装備されたものです。

F1マシンにウィング装備が効果的だとわかると、さらに改良を加えて次々と新しいマシンが開発されていきます。これは今のF1マシンでも同じですね。

センターウィングの次は、ノーズとリアに2枚のウィングを装備したマシンが開発され、その後、さらにボディ側面にサイドウィングが装備された「ウィングカー」へと進化していきます。

このウィングカー、開発したのは1977年のロータスです。この年、ロータスはチーム最多となる5勝を挙げ、翌年には8勝とともに総合優勝の栄冠も勝ち取ります。

例によって、このウィングカーもレースで有効だと分かると次々に他のチームに広がり、1979年にはほとんどのトップチームが装備していました。そして、このウィングカーこそが現在のF1マシンにも繋がる基本的な形状となったのです。

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クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

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記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)