東京や大阪など、慢性的に駐車場が不足している地域では、車を停める場所を探すだけで大変な苦労を伴います。
当然ながら、コインパーキングなど有料駐車を見つけることができればそれが一番です。しかし、物理的に駐車場が足りていないのですから、一般庶民レベルではどうする事もできません。
そこで悪いと分かっていても、路上に違法駐車をして素早く用事を済ませることになります。
前回はこの迷惑違法駐車の問題について、「渋滞の原因となる迷惑な違法駐車【運転のコツ】」のページで解説しています。
ただし前回は「どこに停めると迷惑になるのか」についてだけ解説しているため、「迷惑になりにくい駐車場所」については判然としません。
そこで今回は、前回の補足として「どこに車を停めるのが他の人への迷惑が少ないか」について、あらためて解説したいと思います。
車を停めると他人の迷惑となる場所
前回も解説したように、「道の細い場所」、「複雑な機能が与えられている場所」に車を停めて道をふさぐのは渋滞の大きな原因となります。
例えば、交差点の周辺、立体交差の側道、大きな本線へ合流する直前の脇道などです。
その他にも、店舗や住居の出入り口前、バス停、タクシー乗車スペースなどに車を停めるのも大変な迷惑行為となりますのでやめてください。
車を停めてもあまり迷惑にならない場所
これに対して車を駐車しても迷惑になりにくい場所は、車を停めても周りの交通に支障をきたさない場所です。
具体的には「道幅が広く交通量の少ない場所」、「普段から何台も車が停まっているのに全く交通に影響が無い場所」などが挙げられます。
交通量については時間帯によっても大きく異なるため、「午後4時くらいまでなら交通量が少ないから大丈夫」といった普段からの情報収集が必要となります。この情報収集を怠ると、「車に帰ってみると大渋滞を引き起こしていた」といった冷や汗ダラダラ物の経験をする事になります。
迷惑になりにくいといっても違法駐車に違いはない
ただし、今回紹介した場所は「車を停めても迷惑になりにくい場所」というだけで、道路交通法上、違法である事には違いありません。
仕事のため普段から沢山の車が違法駐車しているような場所であれば、厳密に取り締まることで社会生活が円滑にまわらなくなる事もあります。そういった場所では、お巡りさんによって「お目こぼしをされているだけ」という可能性もあります。
そのため、たとえお巡りさんに違反切符を切られたとしても、食って掛かるようなことはやるべきではありません。