新車を買って3年もするとツヤツヤとした輝きは徐々に薄れ、ボディ表面には薄ぼんやりとした光沢しか無くなってきます。
特に一度もコーティングやワックスを掛けたことが無いという車の場合、この辺りで一度ワックスを掛けておくことで新車の輝きをある程度蘇らせることができます。
ただし、長年ワックスを掛けていないような車の場合、ボディ表面には小キズや水垢が蓄積されています。
この小キズや水垢を取ってやることで、ワックスの効果を一段と引き出すことができます。これが、いわゆる「ワックスの下地処理」といわれるものです。
具体的には超微粒子コンパウンドなどを使い、ボディ表面をミクロン単位の薄さで削りとります。
この下地処理が面倒だという場合は、専門の業者に依頼して耐久性の高いコーティングを施してもらうという手もあります。ただし、この場合はそれなりのお金(コーティングのレベルによって3万から10万ほど)が必要になります。
艶の深さなら「植物性ワックス」が一番!
ワックスには色々な種類がありますが、深いツヤを望むのなら「植物性ワックス」をおいてほかになりません。その他にも、スプレーするだけで手軽にワックスを掛けることのできるものや、シートタイプの洗車とワックスを一度にする事の出来るものなどがあります。
費用や手間、目的に応じて、自分の好きなものを選んでください。
ワックスの掛け方
ワックスをスポンジに付ける前には、まずスポンジに軽く水を湿らせてください。僅かな力で薄くワックスを伸ばすことができるようになります。
次にワックスをスポンジに取りますが、分量はスポンジに僅かに付着する程度で十分です。たっぷり塗り込んでピカピカにしてやろうと意気込んでも、実際にボディ表面に付着するワックス量に違いはありません。
逆にあまりに沢山のワックスを塗りつけると、かえって水垢の原因を作ることになります。
ワックスをボディに塗り込む時には、力を入れ過ぎず「縦」と「横」方向にのみ手を動かしてください。
ワックスが乾く前に拭き取る
ワックスを掛けたまましばらく放置し、ワックスがカチカチになったところで拭き取るという人がいますが、これは大きな間違いです。
ワックスが固まりすぎると簡単に拭き取ることができなくなり、水垢やシミの原因となりかねません。ボディを小さなブロックに分け、ブロックごとに小さくワックスを掛けてすぐに拭き取るのが正しいワックスの掛け方です。
また拭き取る際も、力を入れ過ぎず「縦」と「横」方向にのみ手を動かしてください。
ワックスを拭き取るために最適な布
ワックスを拭き取るためには専用の柔な布がカーショップなどで販売されていますが、わざわざ買わなくても着古しの木綿Tシャツで十分です。
ただし、襟首や袖口の折り返しはボディを傷つける恐れがありますので、あらかじめ切り取っておいてください。
ワックスがけは失敗すると後が大変
ワックス掛けは、洗車から下地処理まで含めると大変な重労働となる作業です。かといって、一部の作業を省略したり手を抜いたりすると、ワックスがボディに残ったり上手く乗らなかったりといったトラブルを招くことになります。
耐久性の高いワックスの場合、失敗すると後からリカバリーするのも大変です。ワックスがけがめんどくさいとか自信が無いといった場合は、始めから専門の業者に頼んだほうが無難です。