運転の上級者になるためにどうしても覚えておきたい技術のひとつに、「切り返しによる平行移動」があります。
この技術を覚えておけば、狭いスペースにピタリと自動車を停めることもできますし、縦列駐車などで微調整したい時にも、簡単に車の位置を修正出来るので便利です。
そこで今回は、この「切り返しによる平行移動」について説明したいと思います。
「切り返しによる平行移動」の大まかな動き
まず下の写真を御覧ください。始めに①の場所にあった自分の車を、最終的には「切り返しによる平行移動」を使って③の位置に修正していきます。
ただし、普通の車は真横に移動することはできませんので、前後に切り返しながら②の位置を経由して③の位置に平行移動します。
左前に前進しながら車を真っ直ぐに向ける
はじめに斜め左にハンドルを切り、徐行しながら前進します。ある程度進んだらステアリングを左に切って、車を真っ直ぐにしながら②の位置まで進みます。この時、大切なのは左に傾いている車を、右に進みながら真っ直ぐに向けるという点です。②の位置で最終的に真っ直ぐになっていれば成功です。
ここで車が右に向いたり左に向いたりしていると、ドライバーは方向感覚を失い、次の③の位置に移動することが難しくなります。
切り返しながら車を左後ろに後退させる
②の位置まで来たら、ギアをバックに入れ、左にハンドルを切りながらバックします。ある程度バックしたところでハンドルを右に切り、車体を真っ直ぐに向けながら③の位置まで移動します。
この位置でも、車体を真っ直ぐに向けるという意識が大切になります。この切り替えしては真っ直ぐ、切り替えしては真っ直ぐを繰り返し練習していると、正確な自車の位置を把握できるようになり、正確な「切り返しによる平行移動」ができるようになります。
ガールフレンドに無様な姿を晒さないために
縦列駐車で平行移動する場合は、助手席がガードレールや縁石につかえるため、駐車を始める前に助手席の人に降りてもらう事になります。
そのため、助手席に乗っていたガールフレンドは、車外からあなたの華麗な駐車テクニックを存分に堪能することになります。
こんな時、十分に練習をしていないと、車が右に向いたり左にはみ出したりと、無様な姿をさらすことになってしまいます。
そんな事にならないよう、このページでしっかり予習をして、十分に練習をしておいてください。