年末年始やお盆など、高速道路が渋滞するシーズンになるとよく見かけるのが、走行車線の左側に設けてある「路肩」を我が物顔で走行する車です。
高速道路の「路肩」は、本来緊急車両の為に儲けられている重要なエリアです。そのため、通常時に一般車両が走行する事は、道路交通法で厳しく禁止されています。
目次
- 路肩走行が引き起こすトラブル
- 路肩を走る車をブロックしてはいけない
- 迷惑車両を見かけた時の対処法
路肩走行が引き起こすトラブル
にも関わらずこういった輩が常に発生してしまうのは、自分だけがよければ他はどうなってもいいという、浅ましい考えが根底にあるのでしょう。
こんな時に、後方から緊急車両が接近してきた場合、どうやって緊急車両を回避するつもりなのでしょうか?「もしもの時は目的地までずうと先導して行けばいいや」などと安易に考えているのでしょうか。
それで済んだと思っているのは、本人だけです。救急隊員がナンバーを控えて警察に通報すれば、道路交通法違反で検挙されますし、万が一、路肩を走っている車が原因で治療が間に合わなかった場合には、損害賠償を請求される事もあります。
また、路肩を走行する緊急車両には警察のパトカーも含まれます。パトカーの走行を遮るような事があれば、一発で検挙は間違いありません。とくに渋滞の多い時期は、パトロールのために路肩をパトカーが走ることも多く、こういったケースは珍しいことでありません。
路肩を走る車をブロックしてはいけない
また、この路肩を走る車と同じくらい見苦しい車が他にもあります。それは、路肩を走る車をブロックして走行を邪魔しようと、路肩に自分の車を半分はみ出させて運転しているドライバーです。
本人は「路肩を走るなんてゆるせない!」という正義感からやっているのかもしれませんが、この車も路肩を走行している事に変わりはありませんので、立派な道路交通法違反として検挙の対象となります。
実はこういった行為は、道路交通法違反となる以上に交通全体の流れを乱し、渋滞を助長する行為となります。後方から緊急車両が来れば、路肩の車両とブロックしている車両共に動きが取れなくなり、かえって緊急車両の走行を大きく妨害することになります。
迷惑車両を見かけた時の対処法
こういう迷惑車両を見かけたら妨害行為をするのではなく、素直に行かせてやることが一番です。そうする事でひいては交通の流れ全体をスムーズに進めることに継りますし、目的地にも早く到着する事ができます。