新型 ホンダ フリード+ ハイブリッド(第2世代)【試乗評価】荷物をたくさん積みたいという人に [DAA-GB7]

今回は「新型 ホンダ フリード+ ハイブリッド G ホンダセンシング」を試乗レポートいたします。
ホンダ フリードは、2016年のモデルチェンジで2代目となりました。5人乗りのコンパクトサイズ・ミニバンです。

通常のフリードとの違いは、サードシートが無くなり、その分広大な荷室スペースが追加されている点です。

6人乗りガソリン車については、「新型ホンダ フリード ハイブリッド【試乗評価】」のページをご覧ください。

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外観

全長4295mmX全幅1695mmX全高1710mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2740mmとなります。

名前に「+」と名前が付きますが、ボディが延長されているわけではありません。外観は通常の「フリード」と共通です。

ライバルの「トヨタシエンタ」と比べると、端正な直線基調をベースとした保守的なスタイリングです。

フロント

フロントフェイスにはベースとなったフィットの面影が色濃く感じられます。きりりとした直線基調をベースとした端正なフロントフェイスです。

サイド

ロングホイールベースのプロポーションに、大きなキャビンが載せられますが、短く切り詰められたフロント&リア・オーバーハングと、サイドパネルに与えられた張りのあるキャラクターラインにより、キビキビとした軽快感が表現されています。爽やかで若々しいスタイリングです。

リア

リアエンドには、リアウィンドウの形を生かしたリズミカルなリアコンビランプが装備されます。単調に成りがちなミニバンのリアスタイルに力強い躍動感を与えています。

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内装

モデルチェンジにより室内長が拡大され、車内には広々とした余裕がもたらされています。

Aピラーを細くして三角窓を設置しているため、斜め前方の死角は最小限に抑えられています。メーターなセルには薄型のデジタル表示が採用され、フロント前方の一番遠い場所に設置されています。これにより視線移動が少なくなり、目の疲労を抑える効果が期待できます。

シート

セカンドシートまでは、6人乗りフリードとまったく同じレイアウトとなります。

フロントシートには、座面のしっかりしたシートが装備されます。少しクッションが柔らかいような気がしますが、50km程度なら十分に連続走行が可能です。

拡大された室内長を活かして、セカンドシートの足元には先代以上のゆったりとした空間が確保されています。6人乗り仕様と異なり、シートの間は連結されます。シート座面、シートバックともに十分かサイズと厚さが確保されているため、中距離(30km)程度の移動なら十分にこなす事ができます。

荷室

6人乗りモデルのフリードと異なり、サードシートが搭載されていないため、荷室には驚くような広大な空間が広がります。「ユーティリティボード」という仕切り板により、荷室を上下に分けて使うことができます。

さらにこの「ユーティリティボード」の面白いところは、セカンドシートを倒してつなげる事で広大なフルフラットスペースを作る事が出来るという点です。寝袋や毛布を持ち込めば、車中泊も可能です。

静粛性

荷室と居住スペースが一体となるミニバンボディを持ちますが、こもり音が発生して気になるという事はありません。コンパクトクラスとしては車内の静粛性はよく保たれています。

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エンジンとミッション

1496ccの直列4気筒DOHCエンジンに、7速AT(デュアルクラッチ)が組み合わされます。
エンジンは、110ps/6000rpmの最高出力と、13.7kgf・m/5000rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、30psの最高出力と、16.3kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は1420kgで、JC08モード燃費は、27.2km/lとなります。

エンジン

やや飛び出し気味の唐突な走り出しが気になるものの、普通に街中を流している分には特に気になるポイントはありません。力強いトルクとスムーズさを活かして気持ちよくはしります。

坂道や合流ポイントなど、急激な加速を必要とされるポイントでは、わずかなアクセルレスポンスの遅れを感じることがあります。ただ、トルクは十分にあるためゆったりとしたアクセル操作を心がけてやれば、スムーズで力強い加速を得ることができます。。

トランスミッション

低速域でギクシャクしがちなデュアルクラッチ(DCT)を搭載しているため、アクセルレスポンスが緩慢で、トルクが立ち上がるまでに僅かなラグが発生します。ゆったりとしたアクセル操作で走る分にはそう問題にはなりませんが、ハイブリッドの低速トルクをいかしてキビキビと走りたいと思っている人には向きません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

足回り

ハンドリングはガソリン車のようにキビキビとした軽快感こそありませんが、適度な重厚感のあるゆったりとした自然なフィールを持ちます。

ハンドリング

ハイブリッドシステムの重さが良いほうに働き、しなやかで上質感のある乗り味となっています。荒れた路面ではバタバタと不快な衝撃が車内に伝わります。

その他

「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」が装備されており、前車を追従して半自動運転が可能です。同時に、「車線維持支援システム(LKAS)」のアシストによりステアリングが操作され、車線中央付近が維持されます。

評価のまとめ

このフリード+ハイブリッドの美点は、サードシートを排除したことによる大きな荷室の余裕と、ハイブリッドシステムによるスムーズで力強い加速感です。

ただ、ガソリン車にくらべると、キビキビした走りや、ぎくしゃくとしたアクセルレスポンスなど一部にデメリットもあります。これは、ドライバーの乗り方や使い方に大きく左右されるポイントでもありますので、フリードが気になる方は一度試乗をオススメします。

対象となるユーザー

先代フリードの大成功をみてフォロアーとなった「トヨタシエンタ」と比較すると、「フリード」は随分とコンサバで保守的なスタイリングが与えられています。そのため、シエンタのスタイリングが苦手だという人にはちょうど良い選択肢となります。

「フリード+」は6人乗りのフリードと比べるとサードシートが装備されていません。「サードシートはいつも折り畳んで使っている」という人には、この「フリード+」の方が荷室の使い勝手も良く重量も軽くなるのでオススメとなります。

「フリード+」は、普段子供の送り迎えや会社の通勤に使い、休日には4人家族で日帰りドライブに行くという人にピッタリな一台です。

価格

価格 | 2,516,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)