以前、「【運転のコツ】高速道路での本線合流のやり方」では、高速道路における合流のスムーズなやり方を解説しました。
高速道路では上記で解説した通り、合流するための加速車線がたっぷりと取られているため、ある程度の知識と経験があれば比較的簡単に合流することができます。
ただ、この通常の知識や経験がまったく役に立たない場所があります。それが、あの悪名高き「首都高速道路」です。
そこで今回は、この「首都高速道路」でのスムーズな合流の仕方について解説したいと思います。
目次
- 首都高速道路の加速車線は短い!
- 合流ポイントの確認は目視で
- 合流ポイントは前走車のトランク
- 相手の気持ちに対する配慮も大切
- 前走車の真横に並ばない!
首都高速道路の加速車線は短い!
首都高速道路では、合流のための「加速車線」が一般的な高速道路のようにたっぷりと取られていません。そのため、スムーズに合流するに為には「知識」と「経験」に加えてある程度の「度胸」が必要となります。また場所によっては、本線の流れが一般の高速道路よりも速いところもあります。通常は本線に対して左側から合流するものですが、首都高速の場合は本線の右側から合流するところもあり、首都高速を走った事のない人にとってはまさに「魔境」といってもいいような運転の困難な場所です。
合流ポイントの確認は目視で
この運転の困難な首都高速道路でスムーズに合流するためには、一般の高速道路と同じように運転していてはだめです。加速車線が短いのですから、アクセルを踏み込んで一気に加速する必要があります。加速する前には、自分が合流する地点にあらかじめ目星をつけておきますが、目視にはドアミラーを使わず、振り返って自分の目で直接確認してください。ドラミラーと目視で交互に確認していたのでは間に合わないからです。
合流ポイントは前走車のトランク
また、この「合流する地点」は一般的な高速道路の場合は、「前走車のすぐ後ろ」という表現を使いましたが、首都高速の場合はそれよりも少し前、「前走車のトランクと自分のノーズを並べるようなイメージ」で合流します。
もちろんこのまま合流してしまえば、前走車とぶつかってしまいますので、ノーズとトランクが並んだらそこからジワリジワリと減速して、前走車のすぐ後ろに滑り込むように合流します。
相手の気持ちに対する配慮も大切
こういう合流の仕方をすれば、スムーズに合流できるばかりではなく、前に入られた後続車も「仕方ないなあ」と考えて、気分を害されることもありません。
当然、十分な合流スペースがあれば、合流する事についてはなんら法律に違反するモノではありませんが、相手も人間です。なるべくならお互い気持ちよく運転した方が、無用なトラブルを防ぐ事にもつながります。
前走車の真横に並ばない!
この前走車のトランクと自分のノーズを並べる時に一番注意して欲しい事は、「決して前走車の真横に並んでしまわない」という事です。前走車と自分の車が真横に並んでしまうと、前走車のドライバーは「自分の車を追い越すのかな?」と勘違いして減速してしまう事があるからです。
こうなると、スムーズな合流が出来ない事はもとより、万が悪いと前走車と接触して事故となってしまう事もあります。