トヨタの高級車ブランドである「レクサス」は、2017年のデトロイトモーターショーにいて、リムジンタイプの「新型レクサスLS(第五世代)」を発表します。
初代レクサスLSは、1989年当時、ドイツ系高級車の独壇場であったアメリカの高級車市場で発売され、瞬く間に人気車種となったレクサスブランドの立役者です。
日本車ならではの快適性と信頼性の高さ、手厚いサービス体制が評価され、今ではメルセデスベンツやBMWと肩を並べるまでに成長しています。
日本国内ではレクサス販売店が展開されていなかったため、初代から3代目までは「トヨタ・セルシオ」として販売されていました。
その後4代目になると初めて「レクサス」の名を冠した「レクサスLS」として販売されるようになり、2012年には大幅なマイナーチェンジを受けて内外装にフルモデルチェンジ並みの仕様変更が行われています。
※動画は現行型レクサスLS(第四世代)です。
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レクサスLS(第五世代)は、初代の血統を脈々と受け継ぐ
初代レクサスLSは、その類まれな静粛性と快適性の高さから、世界の車作りを大きく変えたと言われる程の名車です。第五世代のレクサスLSでもその伝統は受け継がれており、旧モデルを代々乗り継いできたディープなオーナーにも十分な満足を与える事になるでしょう。
この第五世代レクサスLSは、デトロイトのダウンタウンにある「コボ・ホール」で開催される「2017年デトロイト・モーターショー」でデビューを飾ります。
クーペライクなスタイリング
トヨタの公式アナウンスによれば、「新しい第五世代レクサスLSは、大胆で美しいクーペライクなスタイリングを持ち、室内には居心地の良い快適な空間が広がります」と述べています。
この次世代の高級Lクラスサルーンには、未来の自動車社会に対応するべく開発された、「トヨタの高級後輪駆動車専用プラットフォーム(GA-L)」のアップデートバージョンが適応されます。
これは同時に、「新型レクサスLCクーペ」とプラットフォームが共用されることを意味します。つまり、新しいレクサスLSには高級スポーツクーペ並みの、ダイナミックなドライビング性能が与えられるという事になります。
※動画はレクサスLCクーペです。
快適性とスポーティさを併せ持つ
この事から導かれる結果は、新しいレクサスLSはリムジンの快適な移動空間に、高級スポーツクーペ並みのドライビングプレジャーを持つ車だという事です。
ただ、LSはレクサス最大のボディを持つわけですから、単純にスポーツクーペと同じと考えるのは早計でしょう。ちょっとラグジュアリーカーにしてはスポーティかなといったところが妥当だと予測します。
初代レクサスLSの血筋から考えても、ガチガチのスポーティサルーン路線は考えにくいです。また、レクサスブランドには既にスポーティな「GS」がラインナップされている事からもそれは明らかです。
(参考:CAR Magazine website)