2016年の10月の話ですが、大学生がハイビームにしたまま前車を追い越したところ、頭に来た前車の男性が30分に渡って大学生の車を追い回し、その後、ハンマーでガラスを割ってスマートフォンを奪うという事件がありました。
目次
- 「基本はハイビーム」の落とし穴
- 人を怒らせてしまう運転のアレコレ
- 迷惑行為は自分の気持ちもイライラさせる
「基本はハイビーム」の落とし穴
現在、全国の警察では「基本はハイビーム」ということでハイビームの使用を推奨していますが、確かに対向車も前走車もいない状況であればハイビームを使ったほうが安全性が大幅に向上します。
しかし、先ほどの事件のようにこれを勘違いして、前走車のいるような状況でもハイビームで走行していると、前走車をいたずらに怒らせて事件にまで至ることがあります。
特にまだ免許を取ったばかりのような人の場合は、こういった勘違いが多いようです。警察には「基本はハイビーム」だけではなく、状況に応じたきめ細かい指導をお願いしたいものです。
人を怒らせてしまう運転のアレコレ
この他に、人を怒らせてしまう運転には、「無理な割り込み」、「幅寄せ」、「クラクション」、「パッシング」などがあります。
常識のある人であれば、こういった行為を受けてもグッと我慢してくれるのですが、これに甘えていつでもこういった迷惑行為を繰り返していると、その内短気な人や暴力的な人に当たってしまい、万が悪ければ事件にまで至る可能性もあります。
これは、「迷惑行為をするのなら相手を見てやろう!」とか、「怖そうな人には親切にしよう!」と言っているわけではありません。
こういった非常識な人たちが怒るということは、普段から何も言わずにスルーしてくれる普通の人たちに対しても、迷惑行為は不快な気持ちを十分に与えているという事が言いたいのです。
迷惑行為は自分の気持ちもイライラさせる
また、実はこういった迷惑行為は、周りが不快な気持ちになるだけではなく、その当人の気持ちをもイライラとさせてしまうという効果があります。
さらに、イライラした周りからクラクションを鳴らされたり、幅寄せされたりすれば、不快な感情の悪循環ともなりかねません。
一度やってみれば分かりますが、親切なマナーの良い運転や、気持ちの良い「ありがとう」の挨拶は、相手を気持ちよくさせるだけではなく、自分の気持ちも明るくする効果があります。
迷惑行為を毎日繰り返して怖い目にあうか、毎日マナーよく運転して気持ちよく過ごすか、どちらを選ぶかはあなた次第です。