数ある趣味の中でもモータースポーツは、自動車本体の価格や改造費、ランニングコストなどに加えて、レースに参加するための経費がかかり多額の出費を強いられます。
そのため、金銭的な計画を立てずにのめり込んでしまうと、後で大変なことになり兼ねません。ただ、しっかりとした運営計画のもとに、ナビゲーターやチームのメンバーと出費を折半すれば、いくらか個人にかかる必要経費を軽減することができます。
自動車本体の価格や改造費、ランニングコストについては、趣味で参加している人の場合、その個人が全額負担することになるので今回は触れません。そのため、ラリーに参加するための直接的な費用(参加費など)に絞って解説します。
目次
- ラリーに参加するための経費にはどんなものが含まれる?
- ラリーへの参加費(エントリー費)
- ラリーに参加するための経費を合計してみると
- ラリーが始まる前にお金の話は付けておく
ラリーに参加するための経費にはどんなものが含まれる?
ラリーに参加するための費用には、主に「ラリーへの参加費(エントリー費)」、「保険代」、「高速代」、「ガソリン代」、「食事代」などが考えられます。
ラリーへの参加費(エントリー費)
一口にラリーへの「参加費」と言っても、その額は出場するラリーのレベルによって違いがあります。当然ながら、出場するラリーのレベルが上がれば、それに伴って参加費も増加するのが普通です。
関東地区のラリーを例にとってその費用を比べてみると、上級クラス(全日本)で10万円〜、中上級クラス(関東上級ラリー)で6万円前後、中級クラス(関東シリーズ)で5万円前後、初中級クラス(各都道府県シリーズ)で4万円前後、初級クラス(フレッシュマンシリーズ)で3万円前後となります。
ラリーに参加するための経費を合計してみると
上記の参加費を参考に、関東在住の初心者が初級クラスのラリーに出場する際の必要経費を計上してみると、
- 参加費(エントリー費)として2,6000円
- ラリー保険(主催者が加入するタイプ)として6,000円
- 高速代(2820×往復×2台)として11,280円
- ガソリン代(ラリー200km・往復250km×2台、10km/L、ガソリン単価100円/L)として9,500円
- 食事代(ドライバー、ナビゲーター、サービスを含む3人分×朝昼2食分×1,000円)として6,000円
となり、これらを足し合わせると合計で58,780円が必要になります(ナビゲーターとサービスは友人から探すという事で人件費は含まれていません)。
ラリーが始まる前にお金の話は付けておく
このように初心者向けのラリーであっても、結構な額が必要となりますね。このまま、順調に勝ち上がっていった場合は、ラリー自体のレベルも上がりそれに伴って必要経費もさらに増えることになります。
はじめから「趣味のレベルでまったりと楽しめればいいや」という考えの人も、ナビゲーターやサービスを担当してくれる友達と経費の分担について話し合っておいたほうがいいでしょう。
「頼まれたからわざわざ来てやっているのにお金まで取るのか」と、友情にひびが入ってからでは遅すぎます。最初に金銭的な話が付いていれば、気兼ねなくラリーを楽しめるというものです。
特にラリーカーを持ち込んでいるドライバーにとっては、普段から車両本体価格やタイヤ代、ランニングコストや改造費などお金がいくらあっても足りないくらいですから、ラリーの必要経費くらいは折半にしてもらいたいものですね。