渋滞に巻き込まれると途端にイライラし始める人がいますが、誰だってノロノロとしか進まない渋滞は嫌なものです。
しかし、だからといってイライラしながら運転していたのでは、自分自身が気分が悪くなるだけではなく、同乗者にもそのイライラした雰囲気が伝わり不快な思いをさせてしまうことになります。
またそういった精神状態で運転していれば、判断力は鈍りギクシャクとしたスムーズさのない運転となりかねません。そうなると、結果的に目的地への到着は遅くなりますし、第一危険です。
目次
- イライラ運転が遅い理由
- イライラ運転はトラブルを招く
- イライラ運転は事故の誘因となる
- 損をしたくない人は冷静な運転を
イライラ運転が遅い理由
イライラとした運転は同乗者からだけではなく、他の車から見ていてもよく分かります。急激なアクセル操作やギクシャクとしたブレーキ操作、ちょっとでも前に行ってやろうとセンターラインから鼻先をチョコチョコと覗かせて前走車を威嚇する行為、中にはクラクションで煽るような人までいます。
しかし、よく考えてみれば分かると思いますが、前走車の隙をついて数台前に行ったくらいでは、ほとんど目的地に着く時間に違いはありません。
かえって周りのスムーズな運転を妨げることになり、結果的に到着時間が遅くなることも十分考えられます。
また、イライラ運転による頻繁なブレーキ操作は後続車のさらなるブレーキ操作を呼ぶ事になり、後続車以降に大きな渋滞を発生させてしまいます(渋滞の原因の一つとして、トンネル出口のブレーキ操作、上り坂による急激な減速などがあるといわれています)。
イライラ運転はトラブルを招く
こういう余裕のない運転は周りから見ると見苦しく不快なものです。場合によっては他のドライバーの怒りを買い、余計なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
こうなると目的地に早く着くどころではありません。場合によってはその日の運転を諦めなければならないでしょう。
イライラ運転は事故の誘因となる
交通のスムーズな流れを遮るこういったギクシャクとした危険な運転は、動きの予想が付けづらいため時には事故につながる誘因となることもあります。
例えば、急激にアクセルをふかして近づいたり急ブレーキを掛けたりする車がすぐ後ろにいれば、前走車は気になって本来の運転に集中できなくなります。こんな時に前走車の一台前の車が急ブレーキを踏もうものなら、イライラ運転をする車を含めて3台の連続玉突き事故となることもあります。
また、自分自身もイライラしているために頭に血が上り、冷静で素早い対応ができなくなります。その結果、突発的なアクシデントに対応できず、大きな事故につながる事になります。
損をしたくない人は冷静な運転を
このようにイライラした運転は自分が精神的に疲れるばかりでなく、同乗者にも不快な思いをさせ、また目的地への到着が遅くなる上に、事故の危険を高める百害あって一利なしの割のあわない行為です。
自動車の運転で目的地に早く着きたい人や疲れたくない人、安全に運転したい人はイライラした運転を今日からやめ、いつでも冷静な運転ができるように心がけましょう。