JAFが公認する国内のラリー競技に出場するには、「国内B級ライセンス」というモータースポーツ競技に参加するための公式ライセンスが必要になります。
そこで今回の「ラリー入門」では、ラリーを始めるに当たってどうしても必要となるこの「国内B級ライセンス」の取得方法ついて詳しく解説したいと思います。
「国内B級ライセンス」とは?
「国内B級ライセンス」は正式名称を「国内競技運転者許可証B」といいます。このライセンスは、JAFが公認する国内で行われるモータースポーツ競技の内、レースを除く全ての競技に出場するために必要となります。
またレースに出場する為には、「国内B級ライセンス」より上位のライセンスである「国内A級ライセンス」が必要となります。
「国内B級ライセンス」を取得するには、次の二つの条件を満たす必要があります。
(1)普通運転免許証を所持している人
(2)JAFの個人会員である人
JAFの入会については、カーディーラーやガソリンスタンド、カーショップなどで扱っていますので気軽に相談してみてください。また、JAFの公式ページからも加入の申し込みをすることができます。
費用は、入会金2,000円に加えて年会費4,000円が必要になります(家族割引や2年、3年、5年などまとめ払いによる値引き制度もあります)。
「国内B級ライセンス」を取得するための4つの方法
それでは「国内B級ライセンス」を取得する方法について具体的に解説していきます。取得する方法については以下の4つの方法があります。
「国内B級ライセンス」の講習会を受ける
JAFが公認するクラブや団体が行う「国内B級ライセンス」の講習会を受講することでライセンスを取得することができます。講習会の日程や場所については公式ホームページの「Bライセンス講習会スケジュール」してください。
受講料については主催者によって違いますので直接主催者に問い合わせてください(おおむね4,000円〜5,000円で行われる事が多いようです)。
講義内容は、「車両規則」や「競技規則」、「競技に参加する心構え」などを座学で2時間程度行います。また講義後の筆記テストなどはありません。
所属クラブの推薦を受ける
すでにJAF加盟クラブ以上の団体に加盟している人の場合、クラブの推薦を受けることで「国内B級ライセンス」を取得することができます。
推薦にはJAFの所定の用紙を使い、クラブの代表者が責任を持って推薦するという内容を署名付きで提出します。
所属クラブが主催するクローズド競技会の出場証明書を発行してもらう
またJAF加盟クラブ以上の団体に加盟している人の場合、さらにもう一つ別のライセンス取得方法があります。
それは所属クラブ主催によるクローズド競技への参加と、その競技出場の証明書を発行してもらうことです。この証明書をJAFに提出する事で「国内B級ライセンス」を取得することができます。
認定試験に合格する
JAFが行う認定試験に合格することで「国内B級ライセンス」を取得することができます。だた、現在この試験はあまり行われていません。
ラリーを本格的に始めたい人にオススメの取得方法
以上のように4つのライセンスを取得するための方法がありますが、すでにJAFが公認するクラブに所属している人の場合は、「所属クラブの推薦を受ける」か「所属クラブが主催するクローズド競技会の出場証明書を発行してもらう」方法が手間も掛からずおすすめです。
これから本格的にラリーを始めようとする初心者であれば、競技の基礎からしっかりと教えてもらえる「国内B級ライセンスの講習会」が良いでしょう。多くの場合、主催者は地元のクラブですので、所属する前にクラブの雰囲気を知る事も出来ます。
「国内B級ライセンス」の取得にはこの他に、許可証料として3,100円(税込み)が必要になります。また、ライセンスは翌々年から1年ごとに更新する事になりますが、その際はクラブの所属証明書がいりますので、必ずいずれかのJAF公認クラブへ所属しておいてください。
所属クラブを決める時には、そのクラブの雰囲気や指導環境など必ずチェックしておいた方がいいでしょう。特に今から本格的にラリーを始めようという人には大切な事です。