新型 プジョー 508 SW Allure【試乗評価】豊かな生活を感じさせるステーションワゴン [ABA-W2W5G01]

今回は「新型 プジョー 508 SW Allure」を試乗レポートいたします。
プジョー 508 SWは、先代の407と607を統廃合する形で2011年に生まれたブランニューモデルです。つまりこの508が現状のプジョーにおけるフラッグシップモデルとなります。

また2015年には、フェイスリフトを含むマイナーチェンジが行われています。

プジョー508SW前面画像

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外観

全長4830mmX全幅1855mmX全高1505mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2815mmとなります。

マイナーチェンジによりフェイスリフトが行われ、今まで以上に上質な外観に仕上がっています。

加えてヘッドライトにはLEDが採用され、安全性とプレミアム感も向上しています。さらに薄型化されたグリルとL字型ウィンカーが装備され、最近のプジョーに共通のイメージが与えられています。フランス車というより、ちょっとドイツ車っぽい真面目な印象です。

サイドビューは、ロングホイールベースと長いボディを生かした伸びやかで優雅なシルエットです。緩やかな弧を描くボディが、前後ホイール間にゆったりと渡されているようなイメージです。切れ目なくAピラー(一番前の柱)からルーフ、Dピラー(一番後ろの柱)へと続く緩やかなラインがさらに伸びやかさを強調しています。

プジョー508SW後部画像

リアエンドは少し尻下がりで優雅なプロポーションです。たっぷりとしたリアフェンダーと相まって上質感が感じられます。

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内装

フラッグシップモデルという割に、ドイツライバルたちと比較すると車内の質感は今ひとつです。ただ、プジョーならではのセンスの良さが光り、清潔で上品な室内に仕上げられています。

長いホイールベースと大きなボディを持つため、室内にはゆったりとした居心地の良さがあります。このSWには標準で大きなパノラミックガラスルーフが与えられ、開放感も抜群です。

プジョー508SW内装画像

インパネ上部に7インチモニターがレイアウトされているため、視覚情報が集約され使い勝手が向上しています。

前席にはたっぷりとしたストロークと適度なコシが与えられ、長距離のドライブでも疲れることはありません。サイドサポートも十分に与えられています。

後席にも空調のコントローラーが装備されており、フラッグシップならではの気配りが感じられます。シートの作りも前席に準ずるもので、座面の角度や長さ、シートバックの大きさに不備はありません。

荷室は大きなボディを生かして560Lのスペースが確保されています。さらに後席を畳めば1598Lの巨大なスペースを確保することができ、4人家族のキャンプも余裕でこなせます。

静かでトルクフルなエンジンとたっぷりとした遮音材が組み合わされているため、車内の静粛性はとても高いです。

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エンジンとミッション

1598ccの直列 4気筒DOHCターボエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、165ps/6000rpmの最高出力と、24.5kgf・m/1400-3500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1560kgで、JC08モード燃費は、13.6km/lとなります。

マイナーチェンジにより9馬力のパワーアップが施されたこともあり、レスポンスの鋭い活発な走りが持ち味です。低速ではたっぷりとしたトルクを使って、スルスルと加速することができます。さらに回転を上げれば乾いた軽快なサウンドを発しながら、軽快でスポーティな走りが可能です。街中はもとより、坂道や合流でも大きな不足はありません。

また組み合わされる6速ATの制御もリファインされ、スムーズかつ素早い変速で質感の高い走りを披露します。

このATにはギアを任意に選択するためのパドルシフトが装備されていますが、アクセルとシフトのレスポンスが高いため積極的に使う機会はそれほどありません。

新たにアイドリングストップが採用されたこともあり、カタログスペックでは28%の燃費向上が見られます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

最近のプジョーはどちらかといえばドイツ車的なスタビリティ重視ですが、今回のマイナーチェンジでは足回りにしなやかな余裕が与えられ乗り心地も向上しています。

Griffeに装備される17インチタイヤは低速でコツコツとした衝撃を伝えますが、このAllureは16インチタイヤが装備されるためスムーズかつしっとりとした味わい深い乗り味です。

さらに高速走行ではどっしりとした直進性があり、安心してアクセルを踏み込むことができます。

ハンドリングは絶妙なロール感を伴った素直なフィールで、ドライバーの意図を忠実に再現します。

評価のまとめ

派手なところはないものの、端正で美しい外観は日本人の美的感覚にぴったりと合います。フロントフェイスは少し硬さのあるドイツ車的なものですが、全体のシルエットには優美で美しいフランス車的な味わいがあります。

ロングホイールベースを生かしてたっぷりと荷物を積み込み、日曜日には子供を連れてキャンプにでも行こうかといった使い方にぴったりな車です。

しかも、ミニバンのような所帯染みた生活感は一切なく、豊かな生活と趣味性の高さを感じさせる上品なステーションワゴンに仕上がっています。この雰囲気はセダンでは感じられないステーションワゴンならではの特別なものです。

価格

価格 | 3,978,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)