イギリスの自動車情報サイト「Car Magazine」によると、BMW Z5 クーペのプロトタイプがドイツで目撃されたということです。
このZ5の先々代モデルとなる初代Z4は、2代目に切り替わると同時にクーペとロードスターが廃止され、リトラクタブル式ルーフのみに一本化されています。
そのため、今回クーペモデルが復活することになれば、廃止から8年以上ぶりということになります。
クーペモデルが復活する経緯
今回クーペモデルが復活となった経緯は、トヨタとの共同開発にあると思われます。トヨタスープラとボディをある程度共用しようとすれば、クーペモデルとするのが一番効率がいいからです。
一部スクープ報道では、このまだら模様で偽装されたクーペは、トヨタスープラのプロトタイプだともいわれていました。しかし同時に掲載されている内装写真を見ると、BMWのスポーツモデルに採用されているステアリングを確認することができます。また、メーターグラフィックもBMWの文法に則ったものが使われており、このプロトタイプがBMW Z5という可能性は非常に高いと思います。
さらに外装には、BMW M4のアロイホイールとミュンヘン登録のナンバープレートが装着されています。
コンバーチブルバージョンの追加は?
クーペモデルが開発されているということになれば、期待したいのがコンバーチブルバージョンの追加です。発表前のモデルなのでメーカーからの正式な発表はありませんが、これまでのBMW一連のビジネスモデルの流れを考えると、コンバーチブルバージョンが追加されることはほぼ間違いないでしょう。
このプロトタイプのトランスミッションはDCT(デュアルクラッチトラッンスミッション)が装備されていますが、加えて次世代の5シリーズに搭載される予定のインストルメントクラスターも装備されると思われます。
Mバージョンは?
Mの名前を冠したホットモデルが登場するかどうかは現在のところ分かりません。ただ、このプロトタイプのブレーキディスクやマフラーを見る限りでは、通常のおとなしいモデルだということが伺えます。
新しいZ5のライバル
このZ5のライバルには、アウディTTやポルシェボクスター、ケイマンやメルセデスSLCなどが該当します。そのため、今回のZ5がメタルルーフを選択したというのは、ライバルに対抗してスポーティで軽量なボディを設計するための正しい選択であったといえます。さらに、トヨタと共同で開発と生産をすることにより、コストを大幅に下げることも可能になります。
また、この新しいBMW Z5の正式な発表は2017年になる予定です。
(参考:Car Magazine)