高価なオプションパーツのFRP製エアロや、アフターマーケットで揃えたかっこいいエアロパーツが破損するとがっかりしてしまいます。
こういったパーツは修理にも結構お金がかかるので、考えただけで気が重くなりますね。
そこで今回は、こういった高価なFRPパーツを、あまりお金を掛けずに自宅で簡単に修理・補修するための方法をご紹介したいと思います。
ただFRPの補修は、補修する部分が大きすぎると、素人の自宅作業では対処できなくなります。そのサイズの目安は、傷や割れの場合「長さ15cm程度」まで、穴の場合はそれより少し小さい位までとなります。
こういった大きな部分の補修はプロにお願いするか、パーツを買い替えるしかありません。
手順1「下準備」
・カッターナイフ
・FRP補修キット(レジン、ハードナー、グラスファイバーシート、専用パウダーなど)
・サンドペーパー(荒目、中目、細目)
・耐水ペーパー(1000番)
・奇麗なウェス数枚
手順2「補修部分を整える」
まず、傷や割れ目にあるFRPのささくれだった部分をカッターナイフで削り取ります。次に、荒いサンドペーパーを使って表面のザラザラした部分を整えてください。
手順3「グラスファイバーシートを貼る」
補修部分が整えられたら、FRP補修キットの中に入っている「レジン」と「ハードナー」を説明書の指示通り混ぜ合わせ、傷口周辺に塗り込んでいきます。
レジンとハードナーの混合剤が塗り終わったら、グラスファイバーシートを傷口より少し大きめに切り取り、傷口に貼りつけてください。
次に、さらにその上から先ほどのレジンとハードナーの混合剤を塗り込みます。
手順4「形を整えるためパテを塗る」
混合剤があらかた乾いたら、パテ(レジンに専用パウダーを混ぜたもの)を補修面に盛り付け、補修面の形を整えます。
このパテがしっかり乾いたら、次はいよいよ仕上げの作業です。
手順5「補修面を仕上げる」
仕上げ作業では、荒目のサンドペーパーを使い、補修部分を徐々に削りながら形を整えていきます。サンドペーパーは荒目から、中目、細目と順番に変えていく事で、比較的簡単に表面を奇麗に仕上げることができます。
最後に耐水ペーパーの1000番を使い、補修面に水を付けながら磨いてツルツルに仕上げます。この時、小さな気泡や傷を見つけたら、めんどくさがらずに奇麗に埋めてから仕上げてください。そのままにしておくと塗装後まで確実に残り、仕上がりも汚くなってしまいます。
その後、下塗り剤のサフェイサーやカラー塗料を使い新品同様の状態にしますが、塗装についての詳しい手順は「【DIY】ボディの小さな凹みを補修する」のページ内、「手順6」以降をご覧ください。