アメリカの自動車情報サイト「Automobile」によると、アメリカのミシガン州で、次期型トヨタスープラのプロトタイプが目撃されたという事です。
動画は、次期型スープラのスタディモデルと言われているコンセプトカー「FT-1」です。
巧妙に偽装されたクーペ
写真ではリア周りしか抑えられていませんが、この写真を撮ったカメラマンによると、スピンドルグリルなどのレクサス独自のアイコンが見当たらないため、レクサスではなく、トヨタの新型クーペの可能性が高いという事です。
ただこの写真をよく見ると、巧妙に偽装してあるので気づきにくいのですが、全体のシルエットやCピラーの造形、サイドパネルのボリューム感、マフラカッターのデザインなどのデザインは、2017年の春に発売が予定されている「レクサスLC」によく似ています。
もちろんスープラのシャーシーの上に、レクサスLCの外観をかぶせて偽装している事も考えられるので、正確なところはわかりません。
ただ、この写真がレクサスLCだとすると、既に公式ページで全体のスタイリングが公開されているので、「今更偽装済みの外観写真を見せられてもなあ」という感じです。
動画は、レクサスLC500hの公式PVです。レクサスLC500には、上品で大人っぽいかっこよさがありますね。
「FT-1」とデザインを比較
また、スープラの場合は、コンセプトカーの「FT-1」という車が、次期型のスタディモデルではないかと言われています。この「FT-1」と今回のスクープ写真を比べてみると、後ろから見たシルエットなど共通点も多いのですが、「FT-1」にはサイドインテークからリアへのエアスクープなど、より大胆でアグレッシブなデザインが見て取れます。こういった点から見ても今回のスクープ写真は、スープラではなく、2017年に発売される「レクサスLC500」というのが妥当な線だと思います。
次期型スープラ最新情報
次期型トヨタスープラについては、ドイツのBMWと共同で開発が行われています。トヨタは次期型スープラ、BMWは次期型のZ4として発売される予定です。
また、次期型トヨタスープラのパワーユニットには、BMW製のエンジンとトヨタ内製のハイブリッドシステムを組み合わせた、新世代のハイブリッドユニットが使われる事になりそうです。
具体的には、BMW製のエンジンが後輪を駆動し、トヨタ製ハイブリッドシステムの電気モーターが前輪を駆動するというシステムです。
この話が本当だとすると、現在のプリウスなどに使われているシステムとは、全く違うハイブリッドシステムになりそうです。
普段は、BMW製エンジンを中心に使って、後輪駆動車としてのフィールを大切にした車になるのか、電気モーターとエンジンを積極的に組み合わせて走るパワフルなシステムになるのか考え出すと興味は尽きません。
おそらく、VWゴルフGTEに使われているような、モードによってこれらの特性を切り替えられるようなシステムとなる可能性が高いでしょう。ただ、電気モーターだけで前輪を駆動するという事ですから、ドライブフィールの面から考えると、完全なEV走行モードは無いかもしれませんね。
(参考:Automobile)