先月のバッテリー交換に続いて、レガシィB4のタイヤもかなり古くなってきたんで交換しようと思います。
点検の度に「そろそろ交換した方が良いですよ」とディーラーの人には言われていたんですが、お金が無いんでギリギリまで引っ張っちゃいました。
(タイヤとかブレーキなんかは、安全に直結するパーツなんで、本来はケチっちゃあダメ)
新車の時から付いていたタイヤは、ブリジストンの新車装着専用タイヤだった
上の写真は、レガシィB4に新車の時から付いてたブリジストンの「B250」というタイヤです。ブリジストンの公式サイトを見ても、それらしいタイヤはありませんでしたので(B260みたいな後継ぽい銘柄もふくめて)。おそらく、メーカーの製造ラインで取り付けることを想定した新車専用タイヤでしょう。
状態としては、今年になって急にヒビ割れが増え、乗り心地も激しく悪化しています。溝の深さは大丈夫そうですが、ゴムの劣化が進んで柔軟性が無くなってるんで、去年くらいがベストな替え時だったと思います。
タイヤ注文の前に、まず、タイヤサイズを確認
まず、タイヤ交換の前にサイズを確認します。サイドウォールを見ると「205/60R16 92H」という表記がありますね。「205」がタイヤの幅を表し、「60」が扁平率、「R」がラジアルタイヤ、「16」がリムの径、「92」がロードインデックス、「H」が速度記号を表しています。
タイヤショップやディーラーでタイヤを交換する時は、それほど気にする必要はありませんが、自分でネットショップを漁って注文する場合は、間違いの無いようにしっかりと確認しないといけないです。この辺がネットショップで注文する時のデメリットだと思います。間違って購入しても保証はないですから。いわゆる「自己責任」ってやつです。
詳しくはブリジストンの公式サイト内にある「タイヤサイズの表示」を御覧ください。
次のタイヤはミシュランの「プライマシー3」に決定!
新しいタイヤは、もうちょっとコシがあってどっしりとした感じにしたかったんで、ネットの口コミ評価を色々と調べて最終的に「ミシュラン・プライマシー3」という「プレミアムコンフォート系タイヤ」にしました。価格は近所の安売り店で8万(4本)くらい、ネットショップなら4万(4本)くらいが相場のようです。
ネットショップで購入する場合は、自分でタイヤを装着してくれる場所を探さないといけないんですが、付き合いのあるスバルディーラーに聞くと、値引きをしてもらって2万円くらい。これにプラスして「廃タイヤ料」や、「バルブ代」、「バランス取りの手数料」なんかが付きますから、総額なら2万2千円くらいになると思います。なもんで値引き無しなら2万2千円くらいかな。「なんとか1万円台にならないかなあ」というのが正直なところです。
そこで、以前オイル交換をしてもらって感じの良かったカー用品店の「ジェームス」に問い合わせてみました。ジェームスの場合は、タイヤ持ち込みで「組み換え料」が13039円。「廃タイヤ料」と「バルブ代」、「バランス取り手数料」をあわせて1296円。というわけで、全部コミコミで合計14335円となり、スバルと比べると一気に1万円近く安くなっちゃいました。
びっくり!トヨタでもレガシィのタイヤ交換ができる!
この時点で、心の中ではほぼ「ジェームス」に決めてましたが、「そういば、ジェームスはトヨタ系のディーラーが経営しとったんよなあ」と思い出して、ダメ元でトヨタ系のディーラーにも問い合わせてみます。
まずはカローラ店ですが、「持ち込み交換自体は出来るものの、タイヤサイズの大きな16インチはダメ」ということでした。カローラ店にも16インチくらいの車はあると思いますが、まあ、旨味の少ない持ち込み交換は、あまりやりたくないのかもしれませんね。ただし、トヨタ以外の車であってもタイヤサイズが小さければ問題無いそうです。
ということは、ピット(整備工場)の大きなディーラーなら組み換えてもらえるかも(何の根拠も無いけど)と考え、Googleストリートビューとディーラーの公式サイトを見て、店舗がそれなりに大きくて、ピットにも余裕のありそうなトヨタ系ディーラーを探しました。
そこで見つけたのが、「ネッツトヨタ岡山・ビッグステージ倉敷中島店」です。
電話で直接問い合わせてみると、「タイヤ組み換え料」と「廃タイヤ料」、「バルブ代」に「バランス取り手数料」などを全てコミコミで、15508円ということでした。ジェームスと比べると1000円以上高くなっちゃいますが、トヨタという「信頼感」と「ネタのしやすさ」を考えてネッツトヨタで交換してもらうことにします。
新しいタイヤ「ミシュラン・プライマシー3」が到着!
ネットショップで注文していた「ミシュラン・プライマシー3」が到着しました。ネッツトヨタで予約が取れたのは約1週間後なんで、それまで家の玄関に放置です。待ちきれなくでウズウズしちゃいますが、こればっかりは仕方ありません。
新しく届いた「ミシュラン・プライマシー3」のサイドウォールを見ると、2016年の第2週に製造されたロットのようです。4本とも同じ週の製造なんで、ひとまず安心です。ネットショップで購入した人の体験記を読むと、中には製造週がバラバラのケースもあるようですが、ちゃんとした倉庫で管理されていれば1年くらいまでのズレなら問題無いです。まあ、それでもピッタリと揃っている事に越したことはありませんが。ちなみに製造国はロシアでした。よく考えると、ロシア製の工業製品を買うのは今回が初めてかもしれません。子供のころロシア(その頃はソ連)って聞くと「共産主義の怖い国」って感じだったんで、なんとも感慨深いもんがあります。
タイヤ交換のため、ネッツトヨタ・ビッグステージ中島店に出発!
やっと予約した当日になったんで、新しいタイヤを積んで「ネッツ・トヨタ」に出発します。タイヤが到着してから少しばかり日がたった事もあって、待たされた感じでワクワク感が半端ないです!
駐車場に車を停めてお店の中に入ろうとすると、可愛いブルーの制服を来たお姉さんが出迎えてくれます。普段行きつけのディーラーではありえない事なんで、ちょっとばかりドキドキしちゃいました。
簡単な説明をしてもらった後、鍵を渡すと、「ドリンクはいかがなさいますか?」と聞かれたんで、熱い日本茶をいただきました。
ピット(整備工場)はジェームスと同じで、待合室から作業風景が眺められるような作りになってます。これなら、初めて作業を頼むお客さんも安心ですね。
作業をぼーっと眺めていると、整備士さんは常にキビキビと小走りで移動してます。作業自体も手早い感じで、見ているだけで気持ちよくなりますが、この時は真夏でかなり暑かったこともあって、ちょっとだけ「疲れないのかな?」と心配になりました。まあ、プロからしたら「いらん世話」でしょうけど。
プライマシー3の乗り心地は?
その後、ピットを見るのも飽きて、待合室でカタログをめくりながら時間をつぶしていると、一時間もしない内に取付作業は終わりました。
ピット作業をしてくれた整備士さんに作業の説明をしてもらい、出迎えてくれた時と同じお姉さんに手数料を支払います。
そのままお姉さんに案内されて「レガシィ」に乗ると、まるで「レクサスLS」を購入したお客さんのように、深々と丁寧なお辞儀で見送っていただきました。こっちが逆に恐縮するくらいで、「流石、トヨタは違うなあ」という気持ちで帰宅する秋ろーでした。
プライマシー3は、ちょっとゴツゴツする感じ
肝心の「プライマシー3」の乗り心地は、期待した通りの重厚感ある乗り心地です。ただし、ちょっとゴツゴツとした衝撃が強く、自宅に到着するまでになんだか疲れ切ってしまいました。ピットでタイヤ周りをしてもらうと、空気圧が高くなってる事が多いんで、そのせいかもしれないです。他には、下ろしたてなんでゴムに当たりがついてないってのもあるでしょうねえ。
しばらく乗っていれば一皮むけて、印象もかなり変わってくるはずです。なもんで、その時は、時間を見つけてまた経過報告をしたいと思います。
それから2年半が経過して…経過報告
「プライマシー3」を装着した直後は、ちょっとゴツゴツした感じが気になったんですが、それから2年半以上が経過して乗り味もだいぶ変わったんで、このあたりで「経過報告」をしておきたいと思います。
装着から1000kmくらいまで
「プライマシー3」のゴツゴツした感じがどうも苦手で、何度か「他のタイヤに履き替えようかな」とも考えたんですが、ネットを徘徊していると「ミシュランはしばらく乗っているうちに、あたりが付いて乗り味が変わる」とかいう情報をいくつか見かけたんで、それを信じてしばらく様子を見ることにします。
ミシュランには「全額返金保証プラン(対象商品に限る)」ていうのが付帯されてて、なんと60日以内の交換だったら工賃を含めて全額返金されるんです。ただ、いくら無料だといっても、履き替えるための時間とか手間を考えたら正直いって面倒くさいってのもあります。
参考:ミシュラン公式サイト
装着から1000kmくらいまで走ると、徐々に角が取れてしなやかになってきました。それでもまだ、我慢できる範囲じゃありません。橋脚ジョイントや路面の継ぎ目、補修部分はもとより、全体的に路面の高さが若干下がるような場所(それまでのタイヤや家の車では気にならないレベル)を通過しても「ドン」という不快な底付き感があります。
1000kmから2000kmくらいまで
さらに2000kmくらいまで走っても、徐々にしなやかさが増していく感じは続きます。といっても変化量は当初より少なめ。1000kmまでほどじゃ無いです。
「プライマシー3」は、スタンダードなタイヤじゃなくて、内部構造を強化することで高い負荷にも耐えられる「XL(エクストラロード)」という規格で作られてます。ただし、スタンダードタイヤと同じ負荷能力(重さを支える力)を出してやろうとすると、空気圧を高めにしないといけません。
なもんで、レガシィB4の空気圧も1割程度高めにしてあります。前々から「これも硬い乗り味の原因だろうなあ」とは思っていたんですが、何しろ安全性能に関わる部分なんでおいそれとはイジれません。
といってもそろそろ我慢も限界です。「試しにちょっと走るくらいなら良いだろう」と、標準タイヤと同じ空気圧にしてみました。これがドンピシャで、重厚感としなやかさの合わさった素晴らしい乗り味になったんです。さらにそこから一割程度下げると、もっとしなやかな感じになりますが、流石にこれは怖いんで標準的な空気圧で行くことにします。ただし、頻繁に空気圧をチェックして、ここから一切下げないように厳密な管理をしてました。
空気圧の調整が上手く出来ない
その後、この状態でディーラーの点検を受けると、「秋ろーさん空気圧が低すぎますよ」という指摘を受けちゃいました。空気圧の数値を聞くと、僕が想定しているよりも一割以上低いです。
これは個人的な推理ですけど、どうも、家のタイヤ空気圧ゲージじゃあ硬いエクストラドーロに対応しきれず、正確な計測ができていないような気がします。そんなこともあって、安全には替えられないんで、空気圧はディーラーで調整してそのまま我慢することにしました。
「プライマシー3」はプレミアムコンフォートタイヤなんで、「レガシィでは重量が軽すぎて本来の持ち味が出にくい」ってのもあるでしょう。そもそも、レガシィの足回りが他の車より硬いってことも考えられます。
そんな硬めの「プライマシー3」なんですが、冬になるとなぜか春から秋に掛けてよりしっとりとした感じになるんです。冬以外は、日差しがタイヤに当たって空気膨張が起きているのかなあ。
装着から2年後、伊勢神宮へと長距離ドライブをした結果
そんなこんなで1年が経過。タイヤにあたりが付いたこともあるし、自分自身が硬い乗り味に慣れたってのもあって、そんなに気にならなくなりました。まあ、硬いのは間違いないですけど。
さらにそこから1年が過ぎて、2年後。家族で伊勢神宮に一泊旅行に行くことになります。はじめはオデッセイを出すつもりだったんだけど、僕の硬直しがちな身体とオデッセイの相性が悪く、レガシィB4で行くことに。
レガシィの乗り味が硬いこともあって、はじめは乗り気じゃ無かったんですが、片道1000km弱を走破して三重県に到着、観光と伊勢神宮参拝をたっぷり楽しみました。その帰り道の事ですが、三重県から出発して大阪を通過、中国自動車道に入ったあたりで不思議な感覚に襲われます。レガシィの乗り味が急にしなやかさを増したんです。例えるなら、ちょうど空気圧をスタンダードタイヤと同じ値に設定した(実際には勘違いでさらに一割低い)くらいでしょうか。
つまり、「プライマシー3」にあたりを付けて本来の性能を発揮させるなら、欧州で想定されるような負荷の高い(アウトバーンを高速で連続走行するとか)「慣らし運転」が必要だったってことです。プライマシー系のタイヤを履いていて「ちょっと硬すぎるなあ」と感じている人は、この高速ロングドライブによる慣らしをお試しあれ。