新型 ジャガー XE ピュア ディーゼル(X760)【試乗評価】蘇ったジャガーらしい味わい [LDA-JA2NA]

今回は「新型 ジャガー XE ピュア ディーゼル(X760)」を試乗レポートいたします。
このジャガーXEは、2015年より発売されている全く新しいブランニューモデルです。

インドのタタモータースの子会社となった、イギリスのジャガーが開発、製造から販売まで全てを手掛けています。

フォードのFF大衆車に、クラシカルなジャガールックを纏った先代のXタイプの失敗を受けて、今回のXEは完全な自社開発によるFRシャーシが使われています。

スポンサーリンク

外観

全長4680mmX全幅1850mmX全高1415mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2835mmとなります。

上級グレードのXFやXJ、SUVのF-PACE等とよく似たフロントフェイスで、上品でスポーティな新世代ジャガー共通のイメージが与えられています。

サイドビューは、ライバルのBMWよりもスポーティでFRらしい、ロングノーズショートデッキの美しいプロポーションが与えられています。BMWよりキャビンの全高が低く、グラスエリアも小さく薄いこともあって、華麗で優し印象のサイドビューです。

リアビューにはシンプルな小型のリアコンビランプがレイアウトされ、小さなリアウィンドウと相まって、ぎゅっとリアビューをスポーティに引き締めています。

スポンサーリンク

内装

内装デザインは、しっとりとした質感の樹脂素材と、ピアノブラックのプラスチック、シルバーのメッキモールドなどがセンス良く配置され、上質感たっぷりです。
メーターは大型の2眼タイプの間に、小さな液晶インフォメーションパネルがレイアウトされた、使い勝手のいいデザインです。

肌触りの良いファブリックの前席シートは、厚さサイズとも十分で、適度なサイドサポートのある座り心地のいいシートです。クッションの硬さも適正で、長時間座っていても疲れることはありません。

後席シートも、コシと硬さともに適正で、シートバックの高さも申し分ありません。ただ、キャビンが小さく、Cピラーの傾斜がきついため、若干圧迫感があります。膝周りの余裕は十分です。

兄貴分のXFと同じエンジンながら、遮音材が省かれているのか車内の静粛性は劣りますが、クラス標準的なレベルの静粛性は担保されています。

荷室の容量は、セダンらしくたっぷりとしたサイズが確保されています。2人で1泊旅行に行くくらいなら十分な容量です。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

1999cc直列4気筒DOHCターボディーゼルエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、180ps/4000rpmの最高出力と、43.8kgf・m/1750-2500rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、17.1km/lとなります。車両重量は1660kgとなります。

ボディの75%がアルミ化がされており、車両重量はサイズから考えると軽量です。

ディーゼルならではの、豊かな低速トルクを発揮し、街中ではぐいぐいと力強く加速してくれます。ただ、中低速域を重視したセッティングのためか、高速域ではエンジンの伸びがイマイチです。また、振動はガソリン車並みとはいかないものの、ディーゼルらしからぬスポーティで快活なエンジンサウンドを響かせます。

この加速時に感じられる振動は、欧州ライバル車と比べると少々荒っぽい印象です。しかし、日常域では低速トルクが厚くエンジンを回す必要が少ないので、結果的にエンジンノイズやサウンドは小さく抑えられています。

組み合わされる8速ATは、段付き感のないスムーズな制御とリニアなレスポンスを持っており、トルクフルなエンジンと相まって、上質で力強い走りをサポートします。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはインテグラルリンク式サスペンションが装備されます。

ディーゼルながら、4気筒の軽量なエンジンのため鼻先が軽く 前後重量配分50:50の理想的な重量バランスを与えられています。

そのためFRらしい自然で嫌味のない操舵感を持ちますが、ステアリングの切れ味自体は穏やかな特性です。もっとクイックなセッティングが好みという方には、スポーティな「R-Sport」グレードをオススメします。

乗り心地は、堅からず柔らかからずといった印象で、ハンドリングと乗り心地のバランスがとれた足回りです。路面の段差でも、硬いボディと高性能なサスにより、不快な衝撃は完全に遮断されます。

評価のまとめ

乗り心地や静粛性ではXFが優れているものの、運動性能やハンドリングでは軽量で鼻先の軽いこのXEが一枚上手です。

先代の「X」では、フォードのFF大衆車を使ったお手軽なクルマ作りが災いし、インドのタタモータースに身売りする事になってしまったジャガーですが、今回のXEは、自社のエンジニアにより一から開発され、ジャガーらしいスポーティで上質なクルマ作りが行われています。

圧倒的な、直進性やフラットライド感ではメルセデスベンツCクラス、スポーティで気持ちの良いハンドリングではBMW3シリーズと、ライバルは強力ですが、ジャガーXEにはそれらの間をとった中庸なキャラクターの他に、今回は、ジャガーらしい独特の味わいがしっかりと与えられています。

ジャガーらしい味わいと雰囲気が好きで、先代のXではがっかりしてしまったという人に是非オススメしたい一台です。

また、他の人とはちょっと変わった上質なセダンを探しているという人にも、一度乗ってみてほしい車です。

価格

価格 | 5,070,000円(税込み)

スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)

パリモーターショー行きたい(2018年10月)