新型ジープ ラングラー【試乗評価】圧倒的な唯一無二の個性 [ABA-JK36L]

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのフロント

今回の【試乗評価】は、「新型 ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ(3代目)」。
2007年にモデルチェンジした、本格的なクロスカントリーSUV(5ドア)です。

ジープ・ラングラーは、1941年に米軍が軍用車両として採用した「ウィリスMB」の系譜を受け継ぐ歴史あるモデル。

その後、数多くのメーカーによって生産され続け、1987年にはクライスラー傘下のSUVブランドとなりました。初代ジープ・ラングラーは、そのクライスラーが製造した初めてのジープです。

3代目ジープ・ラングラーは、その初代のコンセプトをそのまま受け継ぐキープコンセプトモデル。頑丈なラダーフレーム構造に、パワフルな3.6リッターV型6気筒エンジン。新開発された5速ATを搭載します。ボディデザインは初代のアイコンを活かしつつも、ボディサイズを一回り拡大。新たにロングボディ・4ドアモデルも追加され、使い勝手を向上させています。

「アンリミテッド」は、そのロングボディ・4ドアモデルに付けられるサブネームです。ショートボディ・2ドアモデルも、そのまま基本モデルとして残ります。

「サハラ」は、装備を充実させた上級グレード。この他に、スタンダードな「スポーツ」もあります。

2012年にマイナーチェンジを実施。200ccのダウンサイジングによって、3.6リッターV6エンジンとなりますが、最大出力、最高トルクともに向上。これに新開発された5速ATが組み合わされます。

※じっくり読む時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をごらんください↓

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「新型 ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ(3代目)」の外観

ボディサイズ、全長4705mmX全幅1880mmX全高1845mm。ホイールベース、2945mm。

フロント

ウィリスMBの雰囲気を受け継ぐ無骨なフロントグリルに、シンプルな丸目ヘッドライト。力強く拡がるワイドフェンダー。誰が見てもひと目で「ジープ」だと分かる個性的なデザインです。

サイド

直線を基調にデザインされた箱型ボディ。ダイナミックなワイドフェンダーに、18インチ大径タイヤ。4ドア化するためホイールベースと全長が拡大され、無骨さの中にも伸びやかな印象があります。

まさに軍用車両といった雰囲気ですが、現在のジープ・ラングラーは一般車両としてのみ販売され、軍用としての納入実績はありません。

リア

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのリア

巨大な四角いリアエンドに、フルサイズのスペアタイヤをそのまま装備。シンプルな角型リアコンビランプと相まって、質実剛健、力強い後ろ姿を構成しています。

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内装

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラの内装

重厚感のある樹脂素材に、メタリック調フィニッシャー。シンプルにデザインされた、アウトドアテイストあふれる室内です。

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのステアリング

メーターナセルには、シルバーリングで縁取られた4眼メーター。クッキリとしたフォントで視認性は良好。

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのナビゲーション

センターコンソール最上段には、ナビゲーションなどを表示するワイドディスプレイを装備。中段には、丸型のエアコン吹出口。フルオートエアコンは、手探りの操作もやりやすいダイヤル式です。

四角いボディとアップライト(目線が高い)な「コマンドポジション」によって、視認性は良好。ボディが大きく最小回転半径(7.1m)も巨大なため、運転がしやすいとは言えませんが、ボディの見切り自体はまずまずです。

シート

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのフロントシート

フロントシートは、ストロークのたっぷりとしたクッションにしなやかな表皮が組み合わされ、重厚感のある座り心地。ラフロードからの衝撃もしっかりと吸収します。

リアシートは、やや平板な作りでクッションも薄め。座面の前後長が短く、体を支えにくいです。ただし、足元、頭上空間は十分で、大人二人で座っても窮屈感はありません。

荷室

ロングボディの採用によって荷室スペースも拡大。室内がスクウェア(四角い)な事もあって、かなりの荷物が積めます。家族4人なら、荷物のかさばるキャンプ遊びからバーベキューまで自由に楽しめます。

静粛性

角ばったボディによって、風切り音は大きめ。ただし、高められたボディ剛性と静粛性を増した新開発エンジンが組み合わされ、総合的な静粛性は高いです。

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エンジンとトランスミッション

3604cc・ V型6気筒DOHCエンジンに、5速ATが組み合わされます。
エンジンは、最高出力284ps/6350rpm、最大トルク35.4kgf・m/4300rpmを発揮。
JC08モード燃費は、7.5km/l。車両重量、2040kg。

エンジン

3.6リッターのV6エンジンで4輪を駆動(フルタイム4WD)。低速からフラットなトルクを発生する力強いエンジン。2t強のボディをスムーズに加速させます。車重が重いため、鋭い加速感はありません。

SUV用のエンジンとしては意外に高回転型で、4000回転以上まで気持ちよく吹け上がります。といってもシルキー6やVTECのような「すべらかさ」は無く、クロスカントリーSUVにふさわしい荒々しさを伴います。

巡航時にはエンジン回転を高めにくく、結果的に室内は静かです。

トランスミッション

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラのトランスミッション

新開発されたトルコン式の5速AT(マニュアルモード付き)によって、動力性能が大幅に向上。エンジンの美味しいところを引き出して、必要十分以上のパワーを絞り出します。スムーズで賢いトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前後輪ともに、コイルリジッド式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、255/70R18。

クロスカントリーSUVとしては、意外と乗り心地も快適。といっても独立懸架サスペンションを持つ「チェロキー」のような乗用車的乗り味ではありません。

大型SUV独特のユサユサとした揺すられ感を伴う、大らかでゆったりとした乗り味です。オンロードよりもオフロードでこそ、本当の真価を発揮します。

ロングホイールベースに、ストロークのたっぷりとしたサスが組み合わされ、高速域での安定性も上々。4つのタイヤが巧みに上下してボディをフラットに維持します。轍やうねりのある路面でもステアリングを取られにくいです。

ハンドリング

重厚感あふれるゆったりとしたハンドリング。ラフロードでの取り回しを重視して、ステアリングの反応は鈍いです。

最小回転半径は、7.1m。狭い路地では何度も切り返す事になります。日本の狭い林道やラフロードに持ち込むなら、ジムニーのようなコンパクトSUVが最適です。

その他

頑丈なラダーフレーム構造や、スタビリティコントロールなどが採用され、基本的な安全性能は高い。ただし、今流行りの「先進安全技術」の類は装備されません。

【試乗評価】のまとめ

「新型 ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ(3代目)」は、伝説の名車「ウィリスMB」の系譜を受け継ぐ、本格的なクロスカントリーSUV。

3代目へのモデルチェンジに伴って、ボディサイズを一回り拡大。加えてロングボディ・4ドアモデル「アンリミテッド」もラインナップに加わります。

パワフルな3.6リッターエンジンによって、2t以上にもなる重量級ボディをスムーズに加速させます。オフロードを中心に設計されているため、ハンドリングは鈍くゆったりとしたフィール。乗り味も大型SUVに多い、ユサユサとした揺れをともなう大らかなモノです。

快適性が向上したといっても、そのオフロードに特化した乗り味には独特のクセがあります。ボディも大きく取り回しもしにくい。日本の狭い路地では常に気を使って運転する事になります。

「四角いボディが気に入った」とか、「おしゃれに乗りこなしたら格好いいかも」といった気楽な気持ちで購入すると後で後悔するでしょう。それでも「このクルマが以外に次の愛車は無い」というほど気に入ってしまった場合は、一度ディーラーで試乗してください。それでも買う気持ちがブレないなら、ラングラーはあなたのためのクルマです。

「趣味や仕事でオフロードにガンガン入っていく機会が多い」、しかも「荷物や人をたくさん積む」なんて人にはこれ以上無い最適のクルマとなります。

中古車市場では

2017年式「ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ(3代目)」で300万円台後半。2014年式で300万円台前半(2018年6月現在)。

新車価格

4,276,800円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)