急激な車線変更は危険
初心者の車線変更でよくありがちなのが、必要以上に車線変更を怖がってしまい、なかなか隣の車線に移動できないというパターンです。
意を決して車線を変更しようとしても、白線を踏んだり戻ったり気持ちが定まらずフラフラしてしまいます。十分余裕のあるスペースがあるにも関わらず、経験が浅いために車線変更して良いのか悪いのか、はっきりした判断がつかないのでしょう。
ところがこれが数年もすると、初心者の頃の謙虚な気持ちはどこへやら、ちょっとでも隙間があるとぎゅっと加速して、強引に車線に割り込んでくる人がいます。
こちらが急ブレーキをかけるのを見越してやっているのか、そもそも周りの状況がよくわかっていないのか、とにかく危険な運転です。
また、逆に十分なスペースを確認して車線変更しているにも関わらず、猛烈なクラクションと急激な加速で、危険な運転を仕掛けてくる人もいてびっくりします。
この前、テレビで優良運転手数十年というおじいさんのインタビューを見ましたが、長年の安全運転のコツとして、「運転中は周りの人はみんな頭がおかしいと思って運転している」と言っていました。なかなか含蓄のある言葉です。
車線変更には早めのウィンカーを
車線変更をする際は、3秒以上前から余裕を持ってウィンカーで意思表示するようにしましょう。
早めのウィンカーだと、急激に加速してきて車線をブロックする人がいますが、これはどうしようもありません。
その人の加速により後ろにスペースが空いているはずですから、そのスペースへ余裕を持って入りましょう。
人間の心理として前から減速してきて車線変更する人には、あまり敵意を感じないという特性があります。
そのため斜め後ろのスペースには、余裕を持って入れてもらえる可能性が高いです。
車線変更はゆっくりスムーズに
また車線変更の際は、急激なハンドル操作で車線を変更するのではなく、あくまでゆっくりとスムーズな車線変更を心がけてください。
まず車線変更の前に、周りの状況を左右のドアミラーとルームミラー、直接目視と4つの手段で確認します。
ハンドルには遊びのような、ハンドルを切ってもタイヤの向きが変わらない部分が、ハンドルの中立付近に数センチあります。
ここをじわっと通り過ぎ、タイヤの向きが変わり始めるところから、ゆっくりスムーズにハンドルを切り込んでいきます。
高速走行中は、ちょっとしたハンドル操作で車の向きが大きく変わります。つまりハンドルの僅かな操作量だけで、十分車線変更をする事ができるのです。
車線変更が出来たら、急激にハンドルを戻すのではなく、車線の定位置につく少し前から徐々にハンドルを戻して行きます。
こうすることで、安全でスムーズな車線変更ができます。ゆっくりした動きで車線変更を開始していれば、万が一死角に車がいた場合でも、危険を回避できる可能性が上がります。