踏み始めはゆっくりと
自動車を発進させる時は、急激にブレーキを離してアクセルを踏み込むのではなく、じわっとブレーキを緩めながらクリープ現象を使って自動車を発進させます。
自動車がある程度動き出したらアクセルペダルに足を移し、こちらもじわっと踏み込んで加速していきます。
こうする事で、同乗者は自動車の動き出しに対して、無意識に心と身体の準備する事ができます。
また、周りの人や自動車からも次の動きが予測しやすく、安全に繋がる運転が行えます。
自分自身も周りの状況に対する余裕が生まれ、咄嗟の事態にも確実な対処が行えるようになります。
減速から加速は穏やかに
ブレーキを踏んで自動車を減速し、そこから急に加速に移ると、同乗者はブレーキに対して後ろ向きに踏ん張っているので、急激な加速と共に後ろに首を持っていかれます。悪くすれば、むち打ちになってしまう可能性もあります。
こういう状況で減速から加速に移行する時も、緩やかでスムーズなペダル操作が必要です。
まずブレーキペダルからアクセル操作に移る方法ですが、ブレーキを急激に離すのではなく、ブレーキパッドとブレーキディスクが少し接触している制動力の弱い領域を使い、じわっとブレーキペダルから足を離します。
この後、間を置かずにアクセルペダルに足を移しますが、ここで急激に踏み込んではいけません。
アクセルペダルにもブレーキペダルと同様に遊びの領域があります。
この領域をゆっくり通り過ぎ、徐々に自動車に駆動力が掛かり始める領域までゆっくり踏み込みます。
このある程度駆動力の掛かっている状態でアクセルペダルをキープすると、自動車は一定の速度で走行し続けます。
この一定速度の走行は、周りの風速や乗車人数、道路の傾斜などによって様々なアクセル踏み込み量となります。
なかなか始めのうちは一定速度に保つのが難しいと思いますが、じわっとしたアクセル操作を心がけていれば、必ず出来る様になります。
この一定速度で少し走行した後、じわっとアクセルを踏み込み再加速に移っていきます。
こうすれば、同乗者は次の自動車の動きが予想しやすく、安心して心と身体の準備ができます。
特に長距離では同乗者の疲れやストレスが全く違って来ます。
この運転を心がけていれば、同乗者のあなたの運転への信頼感はかなり良くなるはずです。
またこのスムーズな運転は、安全に繋がるだけではなく、ブレーキやタイヤの消耗を抑制してくれます。それに加えて、自動車全体の機械的なダメージも少なくなります。
さらに良いのは、ガソリンなどの無駄な燃料消費を大きく削減してくれる効果があり、金銭的なメリットがとても大きい運転方法です。
しっかり練習して必ず身に付ける様にしてください。