【試乗レポート】新型スズキ エスクード 4WD 才色兼備の帰国子女 [DBA-YE21S]

今回は4代目となった「新型スズキエスクード 4WD」を試乗レポートします。
ビルトインラダーフレームを使った本格派SUVから、「SX4 S-クロス」とフロアを共用するFF車ベースのライトSUVとして生まれ変わっています。
スズキのハンガリー工場で生産されているため、実質的には輸入車となります。
しばらくの間、先代の「エスクード2.4」と並売されるそうです。

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外観

日本車離れした、スマートでかっこいい外観です。
ショルダーラインから上のグラスエリアとルーフがブラックアウトされていて、最近のヨーロッパのトレンドに沿ったデザインです。
近未来的な直線基調なデザインと、suvとしては薄いボディが相まって、レンジローバーイヴォークのようにも見えます。
この角張ったデザインのせいで大きく見えますが、実際はマツダcx-3より若干小さいコンパクトなサイズです。

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内装

メタル調とブラックの樹脂製インパネが、プラスチック感丸出しのテカテカした質感で軽自動車の様です。
地味なメーターグラフィックと相まって、なんとも寂しい気持ちになります。
シートは「SX4 S-クロス」と同じくしっかりとした造りで剛性も高く、ストロークもサイズもたっぷりしているので、まったく疲れません。
素材はスウェード調の合皮と本革の組み合せとなり、4WD車にはシートヒーターも装備されます。
このシートヒーターは、寒い日にはとてもありがたい装備です。

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エンジンとミッション

先代の2.4Lエンジンから、ダウンサイジングターボでも何でもない、普通の1.6Lエンジンに変更されています。
これによくできた6速ATが組み合わされます。
エンジンが小さくなったといっても、車重が400kgも軽くなっていますので動力性能に不足はありません。
やや高回転型の穏やかな特性のエンジンで、必要十分なトルクを発揮します。

足回りとハンドリング

旧型の前マクファーソンストラット、後ろマルチリンクから、前マクファーソンストラット、後ろトーションビームに変更されています。
後輪が単純なトーションビームに変更されていますが、それに伴う問題はありません。
じわっと路面を捉え続ける、がっしりした軽快な足回りです。
自然なロール感を見事に使い切り、軽やかにコーナーをクリアします。
ベースの「SX4 S-クロス」に比べ車高が高い分ロールは大きめですが、ライバル他車に比べれば身のこなしは自然で、コントロールしやすい特性です。

評価のまとめ

先代とあまりにキャラクターが違いすぎて、最初は戸惑いました。
メーカーもその点は心配なようで、しばらくは旧型と並売するようです。
旧型を好きで買っていた人が、新型を喜んで買うとは思えません。
名前を変えるか、日本車お得意のサブネームを付けた方が良かったのではと思います。

しかし、車自体の出来は素晴らしく、ハンガリー工場からの逆輸入ということですが、車の出来もヨーロッパ基準に沿ったものです。
しっかりした自然な特性のハンドリング、がっしりとしつつも乗り心地の良い足回り、厚みとストロークのなっぷりした疲れ知らずのシート。
どれもが、魅力的です。

本格的SUVが欲しい人は迷わず先代、おしゃれで手軽なライトSUVが欲しい人は新型のエスクードをおすすめします。

主要諸元と価格

全長X全幅X全高 | 4175mmX1210mmX1610mm
JC08モード燃費 | 17.4km/l
価格 | 2,340,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)