新型 ダイハツ ミラ【試乗評価】車はMTに限る!という人に [DBA-L275S]


今回は「新型 ダイハツ ミラ X Special(5MT)」を試乗レポートいたします。
このダイハツミラは、2006年のモデルチェンジで7代目となりました。実に10年の長きに渡って販売される超ロングランモデルです。

実は、2013年にミラの実質的な後継モデルとなる「ミラ・イース」が発売されています。ただ、この「ミラ・イース」にはMT仕様がありません。そのため、企業向けの営業車や一部のMTにこだわりのある人のため、旧型のMT仕様を「ミラ」名義で継続販売しているという事情があります。

2017年になると、後継車の初代ミラ・イースも2代目にモデルチェンジしています。つまりこのミラは、実質的に2世代前のモデルという事になってしまったわけです。営業車向けという特殊な事情があるとはいえ、ダイハツにとってはなかなかの孝行娘ということになりますね。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1530mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2490mmとなります。

よくある典型的な軽自動車セダンのスタイリングです。際立った個性はありませんが、その分、古さを感じさせない控えめで柔らかな印象を持ちます。

フロント

登場からすでに10年が経過しているとは思えない、モダンで柔らかな印象のフロントフェイスです。実質的な後継車である「初代ミラ・イース」と「2代目ミラ・イース」が、ともに直線的なデザインとなったため余計に柔らかな印象が際立ちます。

サイド

スペース効率を最大限にまで追及したため、タイヤはボディの四隅ギリギリまで追いやられています。こういうスペース効率を追求したスタイリングは、得てしてサイドパネルがのっぺりとなりがちですが、面の張りやキャラクターラインを工夫することでしっかりとした質感が与えられています。

ショルダーラインの傾斜や、サイドウィンドウの形が初代ヴィッツを彷彿とさせます。くさび形となってサイドに回り込むリアコンビランプもちょっといい感じです。

リア

フロントから切り上がるように描かれたショルダーラインに、リアコンビランプとリアウィンドウの接点が交わり、リズミカルで力強いイメージを表現しています。リアエンド全体が、潔く平面的に処理されているのも、ちょっといい感じです。

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内装

広々感のある明るい室内デザインです。AT仕様がライナップされていた当初は、センタークラスターが独立していてちょっと上質なデザインでした。しかし、5MT仕様となるこの現行モデルは、コストダウンのためにセンタークラスターが廃止されちょっとチープな印象です。まあ、基本的に営業車ベースですから仕方ありませんが。

シート

フロントには、コストが抑えられた質感の低いシートが装備されます。ただし、このミラは営業車としてチョコチョコ近隣を走り回るのが主な使い道です。長距離向けの快適なシートが装備されていても、コストが高くなるだけであまりメリットはありません。そう考えると、この車には十分なシートだと言えます。もちろん、短距離から中距離(30km)ドライブ程度なら十分な使用にたえます。

リアシートにはフロントシートよりさらに質感の低いシートが装備されます。ヘッドレストもありませんので、短距離(10km)用として割り切った使い方が必要です。ただ、ホイールベースが長いため、軽自動車の割にリアシートの足元は広々とした余裕があります。

静粛性

コスト削減のため、遮音材は思い切って削減してあります。風切音、ロードノイズともによく車内に侵入してきます。アクセルを踏み込むとエンジンノイズと振動が増大しますが、普通に走っている分には気にならないレベルです。

荷室

荷室の前後長が極端に短いため、容量は小さめです。ただし、後席のシートバックを折りたたむことができますので、2人乗車の場合はステーションワゴン同等の荷室を確保することができます。営業車として使う場合は、こういった使い方をする事の方が多いでしょう。

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エンジンとミッション

658ccの直列3気筒DOHCエンジンに、5速MTが組み合わされます。
エンジンは、58ps/7200rpmの最高出力と、6.6kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は750kg。JC08モード燃費は、24.2km/lとなります。

エンジン

658ccのツインカムエンジンで前輪を駆動。

658ccの自然吸気エンジンが装備されるため、どうしても余裕を持ってパワフルに走るというわけにはいきません。ただ、その分車重が軽いため、街中など日常シーンで力不足を感じることはありません。登坂路や合流ポイントではややエンジンの出力が不足しますが、積極的にマニュアルシフトを使うことで必要十分の加速することができます。このあたりはMTならではの大きな魅力です。

カタログ燃費は、最新型のミライース(JC08モード燃費で35.2km/l)と比較すると随分見劣りします。まあ、2世代前の車なので仕方ありませんね。

トランスミッション

日常シーンで与えられた仕事を確実に行う信頼性の高いトランスミッションです。ただし、ストロークが大きく、フィールも曖昧でゆったりとしているためスポーティな感触はありません。

ブレーキ

ブレーキは踏み応えのあるしっかりとしたフィールです。車重も軽いため安心してブレーキングを行うことができます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

ハンドリング

スポーツカーのようなキビキビとしたフィールはありませんが、素直で軽やかな質感を持ちます。ドライバーの意思に従いゆったりと旋回する、扱いやすいセッティングです。

乗り心地

柔らかで乗り心地の良い足回りが与えられています。目地段差を通過しても不快な衝撃を車内に伝えることはありません。その分、高速域での安定性は劣ります。また、柔らかいといっても、しっとりとした上質感はありません。

背の高いハイト系ワゴンであるムーヴとプラットフォーム(基本骨格)を共有していますが、絶対的な全高が低いミラは重心も低く、低速域から中速域にかけて高い安定性を示します。ロールの量も最小限でコーナリング中に不安を感じることはありません。

評価のまとめ

実質的な「ミラ」の後継車である「初代ミライース」と「2代目ミライース」が、AT仕様のみのラインナップとなったため、営業車用やMTにこだわりのある人のために、ほそぼそと生産が続けられています。

といっても、現在は価格の安い「ローコストモデル」としてラインナップされているため、それほど走りやデザインに古さを感じることはありません。

もちろん、乗用車セダンとして室内には標準的なスペースが確保されています。今流行のハイト系ワゴンと比べると広々感では劣りますが、かえって重心が安定するというメリットもあります。

最大のメリットとしては、オートマチックトランスミッション全盛の軽自動車市場で、マニュアルトランスミッションが選べる数少ない選択肢という点があげられます。

会社の営業車としてどうしてもMTが必要な人や、「下駄代わりの軽自動車を探しているが、ATに乗るのはどうしても嫌」という人にオススメしたい一台です。

中古車を安く買う

中古車市場では、2017年式ミラXスペシャル(2WD)が80万円前後(2017年10月現在)と、ほとんど新車と変わらない値付けて販売されています。3年落ちの2014年モデルの場合は、50万円前後となります。現行モデルという事と、値落ちの少ない軽自動車ということもあって、中々極端な値下がりは期待できません。

価格

価格 | 884,572円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

※記事を何百件入れてもドンドンアクセスが下がるので、記事更新を1にして、余力で過去記事の修正をしようかなあと思案中です。