新型メルセデスベンツV220d(W447)【試乗評価】 重量級ボディながらエレガントな身のこなし [LDA-447811]


今回は「新型メルセデスベンツV220d(W447)」を試乗レポートいたします。
このメルセデスベンツVクラスは2014年にドイツ本国で発表され、日本では2016年に発売されています。今回のモデルチェンジで3代目となります。

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外観

全長4905mmX全幅1930mmX全高1880mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは3200mmとなります。

立体的で複雑なラインで構成されたフロントマスクには、先代の商用車的な面影はありません。

側面にまわってみても、抑揚のあるサイドのキャラクターラインと、緊張感のある面構成で先代の素っ気ない雰囲気はありません。標準モデルであっても、3200mmの超ロングホイールベースを誇り存在感は圧倒的です。

リア周りは、大きく大胆にカットされた台形型のリアウィンドウにより、どっしりとした重量感が感じられます。
ただ広大な面積に対してデザイン処理が控えめなため、この部分にだけちょっと商用車っぽさが残ります。

全体の印象としては、現行のEクラスなどに通じるような、情緒的質感のある上質なスタイリングです。

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内装

シンプルで質実剛健な内装デザインで、国産重量級ミニバンを上回る質感を持ちます。

初代エスティマを彷彿とさせるような、ラウンドしながら手前に飛び出す特徴的なセンターコンソールを備えます。
目線の高さによる視界の広さと、広大なグラスエリアとが相まって桁違いの広々感です。バスや電車を運転しているような感じがします。

フロントシートは、上質なスポンジがたっぷりつまった、がっちりとした張りのある構造です。
硬さも適度で体圧が集中することもなく、長時間運転していても疲れません。

2列目、3列目シートは、一人ずつ座面とシートバックが分割されるタイプです。また2列目を回転させて対面シートにすることもできます。
3列目シートは緊急用ではなく、しっかりとしたサイズとストロークのある座り心地です。リクライニング機構もそなわるので、長時間乗車していても疲れません。

この2列目、3列目は取り外すこともできますが、がっしりとした構造のため重くて取り外しにくく、またシートアレンジも操作が重くてやりにくい印象です。
このあたりの使い勝手は、国産重量級ミニバンにアドバンテージがあります。

2列目の間のコンソールボックスには、折りたたみ式の大型テーブルが備えられており、食事やちょっとしたパソコンワークも楽々とこなせます。

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エンジンとミッション

2.2直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、163ps/3800rpmの最高出力と、38.7kgf・m/1400-2400rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、15.3km/lとなります。

クリーンディーゼルにしてはノイズが大きめで、商用車っぽいエンジンフィールです。
欧州のこういったサイズのミニバンは、そもそも商用車がベースとなっている事が多く、このあたりは致し方ありません。

ただこのディーゼルエンジンは数値以上のトルク感があり、2370kgの重量級ボディを余裕たっぷりに走らせます。

また7速化されたスムーズなATにより、エンジンノイズが高まる前の2000回転前後で、効率よくシフトアップしていくため車内は常に静かに保たれます。
パワーを得ようとキックダウンすると、即座にシフトスケジュールが変更され、リニアなトルクがもりもりと沸き上がって来ます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはセミトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。
前後ともにスタビライザーで強化されます。

ハンドリングは安定していて、巨大な重量感をともなう独特の走りです。素直で重厚なステアリングフィールで、大きなボディによる応答の遅れもありません。

旧型のエアサスは廃止され、周波数感応型のダンパーに変更されています。巨大な車の振動を抑えるには、エアサスよりむしろこちらの方が適しており、安定感のある硬質な乗り心地です。
列車でレールの上を走っているような、桁外れの直進安定性と重厚感を感じます。

ただ、この全高の高い重量級ボディのロールを抑えるため、足回りは引き締められており、荒れた路面を低速で通過するとゴトゴトと車内に衝撃が伝わります。
もちろんある程度スピードが乗ってくれば、重厚でエレガントな足さばきを取り戻します。

評価のまとめ

シートアレンジや利便性では国産ミニバンが上回りますが、上質感や快適な移動空間としては圧倒的にVクラスが優れています。

ドイツ車はどんな車でも、快適に長距離を移動出来る事が一番に求められているためです。
これは、どちらが優れているという単純なものではありませんが、日本の市街地で使うには圧倒的に日本製ミニバンの方が使い勝手がいいです。

ただ、国内市場にも長距離を安楽に移動したいと考えているユーザーはある程度存在します。そういう人にはドンピシャとなるオススメの一台です。

価格

価格 | 6,200,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)