新型ダイハツ タント カスタム RS トップエディションSA II【試乗評価】便利に使えるちょい悪グルマ [DBA-LA600S]


ダイハツタントカスタム前面画像

今回は「新型ダイハツ タント カスタム RS トップエディションSA II」を試乗しました。

最近流行しているハイト系軽自動車のパイオニア「タント」をベースに、ちょい悪な雰囲気のエアロパーツなどでカスタマイズしたモデルです。
一時大人気となっていた「タント」ですが、その後ホンダの「N-BOX」が発売されると、瞬く間にその座を奪われる事になります。
その後、販売数の起死回生を狙って投入されたのがこの「新型タント」です。そのため、あらゆる所に「N-BOX」対策が施され、使い勝手も大きく向上しています。

通常ボディのタントや、自然吸気エンジンモデルについては「新型ダイハツ タント【試乗評価】」のページをご覧ください。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1750mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2455mmとなります。

軽自動車の規格を限界まで使い切った、道具感あふれるシンプルなボディスタイルが与えられています。また、N-BOXのフォロワーだけあり、その外観もよく似ています。

良く似た成り立ちを持つ「タント」と「N-BOX」ですが、実際に乗ってみると細い部分にそれどれの自動車メーカーの「車づくりに対する考え方」の違いが見て取れます。

タントには良くも悪くも、日常的な生活感の様な物を感じますが、対するN-BOXにはクラスレスな魅力があり、我慢して軽自動車に乗っているという貧乏くささがありません。

ダイハツタントカスタム後部画像

フロント

のんびりとした平和な表情の「タント」に対して、「タントカスタム」では厳ついエアロバーツが装備され、ちょいワル的なかっこよさが演出されています。

専用メッキグリルに段差のあるヘッドライト、加えて専用フロントバンパーが装備され、通常モデルの「タント」よりもゴージャスな印象です。

サイド

ライバルとなる「N-BOX」はエンジンルームを縦長にすることで、エンジンルームの前後長を短くレイアウトして、室内空間をなるべく長くするというパッケージング手法です。

その分、エンジンルームのフード位置が上がるため、それに合わせてショルダーラインも上がり、結果的にグラスエリアの高さがタントより狭くなっています。これがN-BOXの個性的なスタイリングを形作っているのですが、室内の開放感を重視する場合はデメリットとなります。

対する「タント」は、従来通りのエンジンルームレイアウトを取りますので、室内の前後長は短くなるものの、グラスエリアの開放感ではN-BOXよりも優れます。

また、側面パネルの処理では、タントにはキャラクターラインがありますが、N-BOXはツルンとした面の処理でシンプルに仕上げられています。加えて、N-BOXには太いフェンダーが与えられ力強い印象ですが、タントのフェンダーはいたってシンプルなものです。

さらに、大きな違いとしてAピラー(一番前の柱)の角度があります。タントはN-BOXと比べると若干後傾していますが、この違いが2車のイメージを大きく分けているといっても過言ではありません。

リア

低いショルダーラインに「ちょいワルなカスタムパーツ」が加わり、「腰でGパンを履いているような」ルーズな雰囲気があります。

「ルーズ」「ちょいワル」「ゴージャス」と言ったキーワードが大好きな人に、ピッタリとはまるかっこいいスタイリングです。

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内装

切り立ったAピラーにより、前方の視界は良好です。また、グラスエリアも広く室内はとても明るい印象です。シンプルなデザインによる清潔感溢れる室内です。小物入れも豊富で荷物の置き場に困ることはありません。

ハイト系軽自動車の欠点として、死角が多いことが挙げられますが、タントには通常のミラーに加えて、「リアアンダーミラー」と「サイドアンダーミラー」が装備されておりその心配はありません。

ダイハツタントカスタム内装画像

タントカスタムには木目調の黒いパネルと本革調シート、本革調シフトに加えて、本革調ステアリングが設定されており、ぱっと見の質感はとても高いです。

シート

本革調のシートは幅がたっぷりしていて、アームレスとを畳むとまるでベンチシートの様に助手席と繋がります。シートの質感は軽自動車として標準的なものですから、中距離(30km程度)なら問題ないでしょう。

後部シートは硬さはあるのですが、これがクッションの詰まった感じの良い硬さではなく、まるで鉄板の上に薄いクッションを置いているような不快な座り心地です。ストロークが足りず、厚みコシもないので疲れてしまします。
しかし、室内スペースは十分なので、近場(10km程度)の移動に使うには十分です。

このリアシートは、左右独立してスライドする事が可能で、スライド量も240mmと大きく足下は広々としています。さらに左右に独立したリクライニング機構も備えています。
また、大きな荷物を積みたい時にはこのリアシートを倒し、広大な荷室として使うことができます。

内装の一番の特徴は、前後ドアの間のBピラー(前から2番目の柱)が無いことで、これによりとても広い開口部を得ています。これだけ広い開口部だとボディ剛性が心配になりますが、今時の車ですから最低限必要な剛性は確保されています。この開口部の圧倒的な広さは、乗り降りの際や大きな荷物を積むときに重宝しそうです。

静粛性

また、街中ではそれほど感じられませんが、少しスピードが上げると、ロードノイズと風きり音が気になります。このタントは、街中主体で使われる事の多い軽自動車ですから、そう大きな問題ではないでしょう。

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エンジンとミッション

660cc直列3気筒DOHCターボエンジンに、CVTが組み合わされます。
エンジンは、64ps/6400rpmの最高出力と、9.4kgf・m/3200rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、26.0km/lとなります。

エンジン

このダウンサイジングターボは、力強くスムーズで不快な振動も少なく音も静かです。また、960kgの軽量ボディということもあり、体感上の動力性能は1L自然吸気エンジン並です。街中で普通に乗っている分には、不足感はありません。二人乗車であれば坂道をグイグイと力強く登って行きます。

ミッション

組み合わされるCVTも優秀で、必要な力をエンジンの一番おいしい所から取り出し、どの速度域からも力強い加速感が得られます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

ハンドリング

少し前のムーブは小回りが効かず、きついカーブでは何度も切り返しをする必要がありましたが、最新型タントではそんな必要はありません。小さなスペースでくるりと向きを変えます。

ロールが程度に抑えられた少し引き締まった足回りで、ハンドリングも素直です。引き締まっているといっても硬すぎて不快ということ無く、バランスの良いしなやさを併せ持ちます。

足回り

ただ、ハーシュネス対策がいまひとつで、路面状態が悪いと不快な振動を拾って多少ばたつくシーンがありました。

評価のまとめ

打倒N-BOXを旗印に投入されたタントでしたが、当初は健闘したものの、じわりじわりと追い上げられ、再びN-BOXにその座を明け渡す事になります。

後発だけに、機能や細かい使い勝手ではタントの方が良い面も多いのですが、スタイルやイメージを含めた総合力でどうしても見劣りしてしまうようです。コスパ重視と言われる軽自動車であっても、やはりイメージは大事なようです。

タントの商品性自体はそう悪いものではありませんので、N-BOXと競合させておいてお得な方を買うというのがオススメの購入方法です。

ただ、このタントは短距離や中距離の移動を前提に設計されており、長距離移動にもガンガン使いたいと思っている人には、ヴィッツデミオなどのリッターカーがオススメです。

価格

価格 | 1,749,600円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

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