豪雪地帯やスキー場など、寒さが厳しい場所で「車中泊」は可能か?

雪に埋もれるビートル

以前このコーナーでは、『冬に車中泊をする時の「寒さ対策」について』として、冬の車中泊を解説しています。

といっても寒さや雪の量によっては、「車中泊」自体を見合わせたほうが良い場合もあります。

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車の暖房が必要な場合は、車中泊を諦める

冬の車中泊では、寝袋や断熱材を使って自分の体温だけで眠るのが基本です。それでも寒い場合は、電気ヒーターや電気毛布、ホッカイロなどで熱を取ってください。

ただし、車の暖房を作動させながらの就寝は禁物です。エンジンの音で周りに迷惑を掛けたり、排気ガスで環境を汚したりといった問題もありますが、それとは別に、車の排気ガスで一酸化炭素中毒に陥る可能性があるからです。

一酸化中毒になれば手足を簡単に動かすこともできません。気付いた時には遅く「窓を開けることもできないまま死亡にいたる」なんて事になりかねないのです。

そのため寝袋や断熱材、電気ヒーターなどで充分な暖房が取れない場合はスッパリと「車中泊」を諦めて、温かい場所やホテルに移動してください。

また、夜の9時頃にギリギリなんとか眠れそうな気温の場合も、車中泊の中止をオススメします。通常、深夜になればさらに気温は冷え込み、2時、3時頃に最低気温を記録する事が多いからです。

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豪雪が予想される時も、車中泊は出来ない

また、自分の体温だけで眠れる場合も油断は禁物です。冬には「寒さ」の他に「雪」という危険な要素があるのです。

都会に降り積もるような数センチの雪なら大した問題はありません。しかし、寒冷地の山間では一晩にして数メートル以上の豪雪に見舞われることがあります。

こんな豪雪に気づかずそのまま一晩過ごしてしまうと、翌朝、あなたの車は数メートルの雪の中です。「何言ってんの、雪なんて軽いんだからどかせばいいでしょう」なんて甘く見ていると取り返しの付かないことになります。

雪は軽いといっても、数メートルも積もれば相当な重さとなります。特に車の周りに雪が降り積もった場合は、自分の近くの雪だけではなくその周辺の雪の圧力がすべてドアに掛かります。ヒンジ式のドアなら開けることもできないでしょう。スライドドアならかろうじて開けることができるかもしれませんが、その時は車の中に雪が流れ込んで窒息してしまう可能性があります。

寒冷地で車中泊をする場合は、翌日にしっかりと天気予報を確認しておき、極端に寒い場合や豪雪の予報が出されている場合は「車中泊」自体を中止してください。

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「自動車」の寒さ対策

寒冷地では、「寒さ」や「雪」の対策だけでなく「自動車」自体の対策も重要です。

特に寒冷地ではバッテリー性能が低下しやすいため、毛布や布でバッテリーを包み込んで防寒対策をしておくと安心です。

その他には、ウォッシャー液や軽油も凍りやすいため寒冷地用のものを補充しておきましょう。「軽油」については寒冷地周辺で給油すれば自動的に寒冷地仕様のものとなります。

また、寒冷地での車中泊が多いという人には、「寒冷地仕様」の車をオススメします。こういった車には寒冷地用の大きなバッテリーが装備されていたり、ワイパーやドラミラーの凍結を防ぐヒーター、ヘッドライトの雪を解かすためのヘッドライトウォッシャーなどが装備されています。

キャンピングカーに水を常備している場合は、水の凍結対策も欠かせません。寒い場所に配管やタンクがある場合は事前に水を抜いておき、移動式の容器に入れて比較的温かい車内に保管します。配管に水が充満していると、寒さで水が凍りつき氷が膨張して配管を壊してしまうのです。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)