一番簡単な近道といっても、F1は世界中の人が憧れる花形スポーツですから、ちょっとスクールに通ったからといってすぐになれるわけではありません。
ただし、険しい道ながらもその中で一番効率の良い最短コースというものがあります。今回は、無類のモータースポーツ好きで、F1ドライバーに憧れているという人や、自分の息子にはどうしてもF1ドライバーになって欲しいという人のために、一番効率の良いF1ドライバーへの近道を紹介したいと思います。
まず初めはカートレースから
どんなスポーツでも始めが一番大切と言われますが、これはモータースポーツにおいても同じです。
そのため、モータースポーツの第一歩として、子供のうちからカートレースに親しむことをオススメします。カートはボディが小さく路面と目線が近いため、体感スピードはF1と同じだとも言われます。そのため子供のうちからレーシングカーのスピードに慣れさせるためには、最適な入門モータースポーツとなるわけです。
世界的に有名なF1ドライバーのアイルトン・セナも、6歳からカートを始めて12歳にはカートライセンスを取得していました。さらに20歳になるころには、カートの世界で頂点に登りつめていました。
日本人のF1ドライバー鈴木亜久里も、12歳にはカートレースを始めていたそうです。まだ自分の子供が12歳になっていないという人は、鈴木亜久里に一歩先んじるチャンスかもしれませんね。
F1ドライバーの内半数以上がカート出身者だったというデータもあるくらいですから、最短コースを歩むためにはどうしても外せないステップとなります。
フォーミュラカーへとステップアップ
無事カートを卒業したら、次はフォーミュラカーへとステップアップします。この時すでに優れた才能を発揮するドライバーとなっているなら、ヨーロッパへ渡るのが一番の近道となります。
ヨーロッパでは数多くのサーキットを転戦することになりますし、入門カテゴリーではマシンの性能に差が少なく、ドライバーの力量がそのままレースの結果につながります。
そのため、効率よくドライバーとしての腕を磨くには最適な修行場所になるのです。
ステップとしては、F3からGP3やGP2を経て、F1デビューとなるパターンが考えられますが、これはその選手によって様々です。
最後に気になるお金の話し
ここまでF1ドライバーになる為の最短コースを紹介してきましたが、ここで気になるのがF1デビューまでに必要となる資金です。
子供時代にカートを10年間続けるとして、おおよそ1000万円ほどの資金が必要になります。
この後入門フォーミュラレースへとステップアップすると、年間約4000万円ほどの資金が必要となり、日本でF3に出場する場合、スポンサー無しで年間約7000万円が必要です。
さらに新人がF1にステップアップしようというケースでは、持参金としてチームに10億円から20億円程度支払うことになります。簡単に言えば、シートをお金で買うという事です。
もちろんパーソナルスポンサーが付いているという場合は、個人で支払う必要はありません。しかし新人のうちからそんな大金を出してもらうには、それ相応の知名度が必要となります。