トヨタ・プリウス(4代目)の内装を細かくチェック!【インテリア紹介】

4代目プリウスの内装チェック

「トヨタ・プリウス(4代目)」は、中小型の5ドアハッチバックです。

初代プリウスは「世界初の量産ハイブリッドカー」として華々しくデビュー。採算を度外視した実験的な車でしたが、モデルチェンジの度に進化して、今ではハイブリッドカーの代名詞的存在です。

販売面も好調で、3代目は日本市場におけるベストセラーカーにまで登りつめました。その後、4代目になると若干販売台数を落としますが、それでも年間で3位の成績を維持してるんですから大したもんです。

内外装デザインにはプリウスの先進的なイメージを表現するため、ちょっと未来的な感じがあります。ただし、内装の質感はというと軽量化や部品の再資源化、コストの関係なんかもあってトヨタとしてはごく平凡な感じです。

今回の【インテリア紹介】では、そんな「トヨタ・プリウス(4代目)」の内装について詳しくチェックしていきます。

パワーフィールや乗り心地など、全体の評価については、下の記事で詳しく解説しています↓興味のある方はどうぞ。

トヨタ プリウス Eのフロント

新型 トヨタ プリウス E(4代目・50系)【評価レビュー】プリウス最良の燃費性能を持つ廉価グレード [DAA-ZVW51]

2018年2月26日
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トヨタ・プリウス(4代目)の内装

かなり攻め込んだスタイリングをしている「4代目プリウス(特に前期モデル)」ですが、内装に関して言えば、先進的なイメージを保ちつつも、そんなにぶっ飛んだ感じはありません。「センターメーター」を核にした、プリウスらしいデザインです。

4代目は、トヨタの新世代プラットフォーム「TNGA」を使った最初の車なんですが、そのおかげでルーフ(屋根)が低く見た目もスポーティになってます。ルーフが低いといっても、ハイブリッドシステムの小型化や低床構造も同時にやってるんで、室内の広さは先代とそんなに変わりません。

ドライビングポジション

さらにフロントカウルが62mm低くなって、それに伴ってダッシュボードの上端も下がってます。そんなこんなで、先代よりも前方視界自体は広いです。

ただし、アクセルペダルが若干中央側にオフセット(寄っている)されてるんで、足を自然に伸ばしたところにアクセルペダルがありません。エアバッグの安全な作動のためにステアリングが遠くにあるのも気になります。

2018年にマイナーチェンジ

プリウス4代目は、2018年にマイナーチェンジして後期モデルに切り替わってます。一番大きな変更点は外装デザインですが、内装周りにもいくつか変更された箇所があります。

具体的には、プリウスPHV用としても使われていた「縦型ディスプレイ」の採用や、専用通信モジュール「DCM」の標準装備。情報サービス「T-Connect」の3年間無料提供。センターコンソールにあった「おくだけ充電(オプション12,960円)」をひと回り大きくして大型スマホに対応。賛否両論のあったフロントコンソールの色を、乳白色からピアノブラック、もしくはブラックへ変更しています。

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シフトセレクター

シフトセレクターは「ジョイスティックタイプ」で、右に倒して上に引っ張ると「後退」、右に倒すだけなら「ニュートラル」、右に倒して下に下げると「ドライブ」になります。「ドライブ」に入れる操作が、マニュアルトランスミッションの「後退」と同じなんで、マニュアル車の経験がある人は間違えないように気をつけてください。

「ドライブモード」と「EVモード」

シフトセレクターの左には、「EVモード」や「ドライブモード」のスイッチ。右側には「パーキング」のスイッチが独立して設置されてます。

街中を流すだけなら「ノーマル」モードで十分ですが、スポーティに走りたいなら「スポーツ」モードを使ってください。燃費は多少悪化しますが、キビキビした走りが楽しめます。

「EVモード」を使うと、電気モーターだけを使ったEV走行ができます。深夜や早朝、住宅街を静かに走りたい時に便利です。

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センターメーター

メーターは、プリウス伝統のセンターメータータイプ。インパネ中央、最上段に設置されてます。

4.2インチ液晶ディスプレイを2つ横並びにした「マルチインフォメーションディスプレイ」で、右側には速度計や燃料計を表示するグラフィックメーターを。左側には、車輌情報やドライブモード、エアコン、運転支援システム、ハイブリッドシステムの作動状況などを表示してます。ステアリングの右にはディスプレイの操作スイッチがあって、表示内容を自由に切り替えられるので便利です。

マイナーチェンジにともなって、ディスプレイに表示されるプリウスのイメージも前期型から後期型へと切り替わってます。細かいことですが、このあたりを手抜きされるとガッカリしちゃうんで良かったです。

ヘッドアップディスプレイ

一部グレードには、デジタルデータをフロントウィンドウの裏に反射して投影する「ヘッドアップディスプレイ」が付きます。

車速やハイブリッドシステム、運転支援システムの状況、ナビの情報などを一部抜き出して端的に表示してくれます。視線をほどんと変える必要が無いんで、疲れにくいし、安全だしと良いことずくめです。

コネクテッド機能を標準装備

マイナーチェンジによって、専用通信モジュール「DCM」が標準装備されました。すでに発売されている「カローラスポーツ」と「クラウン」にも搭載されていて、車とトヨタスマートセンターを24時間365日、無線接続によって繋いでくれます。

情報サービス「T-Connect」

加えて、情報サービス「T-Connect」を3年間無料(4年目以降は12,000円/年)で使える権利も付きます。

「T-Connect」センターには、24時間365日、専門オペレーターが常駐しており、ステアリング左の音声認識スイッチを長押しして「オペレーター」と呼びかけるだけで対応してれます。

ナビの目的地検索から、お店や施設の電話番号検索。グルメやレジャー、天気、渋滞情報、スポーツ、ニュースなどの検索代行までしてくれます。検索結果はそのままナビゲーションに送信。そのデータを使ったルート検索や、電話番号へのワンタッチ発信まで対応してます。

AIを使った音声認識機能

ナビゲーション自体にもAIのエージェント機能が内蔵されていて、直接オペレーターを呼び出さなくても、ナビに話しかけるだけで目的地検索ができます。もちろん、相手はAIですから、オペレーターのような細やかなサービスは期待できませんけど。

操作方法は、オペレーターの呼び出しと大体同じで、音声認識スイッチを長押ししてナビゲーションに話しかけるだけです。オペレーターの呼び出しと違って、最初に「オペレーター」と呼びかける必要はありません。

マイカーSecurity

「マイカーSecurity」は、「T-Connect」のセキュリティ機能で、ドアロックやウィンドウの締め忘れ、ハザードの消し忘れなんかを検知して、登録されたスマホにお知らせしてくれます。ドライバー側からの操作で、「スマホからドアロックを確認する」なんてこともできます。

その他には、車を盗難された時に役立つ、車輌の位置追跡や警備員の派遣。エンジン始動通知。広い駐車場で停めた愛車の位置を確認する「カーファインダー」機能もあります。イオンとかで考え事をしながら駐車すると、「えっ、車どこに停めったっけ?」なんてこともあるんでこういった機能は助かりますね。

eケア

「eケア」は、車輌異常を検知すると「eケアコールセンター」に接続して、走行アドバイスの提案や、販売ディーラーへの連絡をやってくれる機能です。

プリウスは複雑な電子機器を積んでますから、こういった機能が付いているだけでも安心感が違います。

ヘルプネット

「ヘルプネット」は、エアバックの作動を検知して「ヘルプネットセンター」に接続。車輌情報とともに位置情報を送信するサービスです。オペレーターからの呼びかけにドライバーが応えない場合は、緊急事態と判断して、警察や消防への連絡を取り次いでくれます。

車内には「ヘルプネットスイッチ」が設置してあるんで、ドライバーの判断で「ヘルプネットセンター」へ通報することもできます。

ナビゲーション

「T-Connect SDナビゲーションシステム」はマイナーチェンジして、プリウスPHVと同じ「縦型11.6インチディスプレイ」になりました。

ディスプレイが縦型になることで、進行方向に向かって長い距離が表示できます。これが思った以上に快適で、「なんで今までワイドばっかり流行ってたんだろう?」と不思議に思うくらいです。

エアコンはディスプレイと一体化

「T-Connect SDナビゲーションシステム」はディスプレーが縦に長いたため、見かけ上のエアコンユニットがありません。オーディオ、エアコンともに、縦型ディスプレイをタッチして操作するシステムになります。いわゆる「タッチパネル」ってやつです。

スピーカーは、クリアで自然な音に定評のある「JBL製」の10スピーカー(メーカーオプション)。

「T-Connect SDナビゲーションシステム」を付けない場合、エアコンは前期型と同じ薄型のコントロールユニットが付きます。温度や風量の調整は上下にレバーを上げ下げするトグル式で、手元を見なくても操作しやすいです。といってもダイヤル式ほどじゃありませんが。

シート

Aプレミアム系とツーリングセレクション系グレードには、じわっとした暖かさを伝える「快適温熱シート」が標準装備。プリウスはエンジンが暖まりにくく暖気しにくい車なんですが、その分をこのシートで補ってエアコンの消費電力を抑えてくれます。

Aプレミアム系の上級グレードには、室内の冷気を吸い込んでドライバーの身体を冷やす「シートベンチレーション」も装備。シートがベタっとしないんで気持ち良いです。

フロント

フロントシートは、先代よりも座り心地が良くなってます。適度な硬さとコシがあって、体圧を面で分散する感じです。

リア

4代目プリウスは先代よりもルーフが低いんですが、その分、着座位置も下がってるんで、狭苦しさはありません。床面もほぼフラットで居心地が良いです。

リアシートの座り心地も先代より少し向上していて、クッションには十分な厚みと柔軟性があります。スペース自体も少しだけ大きくなっていて快適です。

静粛性

プリウスのようなハイブリッドカーは、元々静かな車なんですが、それが災いしてロードノイズとか、風切り音が響きやすいです。

今回の4代目プリウスはそのへんの対策もバッチリで、ボディの隙間を埋めたり、フロアマットの改良、ドアやルーフの遮音性を高めたりと色々な工夫を積み重ねてノイズを小さくしています。ドアを締めると、外のノイズが遮断されてシーンって感じになるくらいです。

もちろん、エンジン自体も改良されていて、先代よりノイズが抑えられてます。

荷室

走行用バッテリーがリアシートの下に移動して、先代より容量が12%大きくなりました(502リッター)。

開口部も広く、形状もスクウェアなんで荷物の積み下ろしがしやすいです。リアホイールを避けてギリギリまで荷室にしてるんで、横積みにすればゴルフバッグも入ります(カタログでは4つ)。

フロアマットの下には、ジャッキや工具類などを収納する「デッキアンダートレー」が付きます。スペアタイヤはオプション装備なんで、標準では付きません。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)