車中泊する場所は、自宅から遠く離れた見知らぬ土地である事が多いです。そういった土地勘のない場所では、いつどんな事が起こるか予想も付きません。
そのため、車中泊をする時にはあらゆるアクシデントを想定して、用心深く車を停める場所を選ぶ必要があります。
山崩れや落石に備える
想定されるアクシデントの中でも一番危険なのが「自然災害」です。突然の増水や山崩れ、落石など、夜眠っている間に起これば頑丈なキャンピングカーであっても一溜りもありません。
山崩れについては、「急な斜面や地肌のむき出しになった山の側に車を停めない」という事で防ぐことができます。山側にセメントで山崩れを防止してあるような場所でも安心はできません。予想を超えるような大雨が降れば、人間の造成したセメントなどあっという間に崩れてしまう事があります。
山を切り開いて作ったような道路では、山側の岩がむき出しのまま放置されている事があります。秋ろーの自宅の側にもこういった道がありますが、ちょっとした大雨が降るだけでいつも落石が発生しています。「道路が作ってあるから大丈夫だろう」とか、「道路管理者が考えて放置しているのだから滅多なことは無いだろう」と気軽に考えていると痛い目に遭います。
河原の近くで車中泊をしない
河原の中や側には広い地面が拡がり、車中泊するには最適の場所に感じられます。また、実際にこのような場所に車を停めてキャンプを楽しむ人も多いです。キャンプがしやすいようにわざわざ自治体が土地を造成している場合もあります。もちろん、天気が良い日はこういった場所で車中泊をしようが、テントを張ってキャンプをしようが大した問題はありません。
しかし、その日の天気が良くても深夜から急に大雨が降り出すという事は多いです。このような時に迂闊に河原で車中泊をしていると、眠っている間に川が増水して車ごと流されてしまいます。最近は急に天気が変わることも多いので、事前の天気情報の確認は必須です。
少しでも天気に不安があれば、そういった場所での車中泊は避けたほうが無難です。
地震や津波に備える
また、滅多にある事ではありませんが、地震や津波に対しても万が一の対処をしておいた方が良いです。こういった災害は雨のように予測する事ができません。そのため、車中泊する場合は毎回この事についての用心が必要になります。
地震については、崩れやすい崖の側や、大きな建物や橋など構造物の側も避けた方が良いでしょう。その他には避難の事も考え、車を発進させたらすぐに車道に出られる場所に車を停めるとか、街中など避難で大混雑が予想される場所は避けるといったことが重要になります。
海岸線や港の近くには、車中泊に最適な場所が沢山あります。しかし、こういった場所も津波の事を考えれば停めるべきではありません。車中泊する時はなるべく高台に車を停めておき、万が一の時にも充分な安全が確保できるように備えておいてください。