ミニバンのセカンドシートには、2人掛けでそれぞれ左右に独立した「キャプテンシート」と、3人掛けで横に繋がった長椅子形状の「ベンチシート」があります。
ミニバンの大きなメリットに「沢山の人を積むことができる」というものがありますが、シート仕様の変更によって搭乗人数が変われば、使い勝手にも大きな影響があります。そのため、初めてミニバンを購入する時には、どちらのシートを選択すればいいのか悩んでしまいますね。
秋ろーとしては、ゆったりとした座り心地の「キャプテンシート」をオススメしたいのですが、人によっては「ベンチシート」の方が良いという人もいるでしょう。
そこで今回は、このふたつのシート仕様について、それぞれの特徴とメリット、デメリットを詳しく解説したいと思います。「これからミニバンを買う」という人は参考にしてみてください。
ゆったりとした座り心地なら、キャプテンシート
キャプテンシートとベンチシートの一番大きな違いは、セカンドシートに座れる人数です。ベンチシートには3人座れますが、キャプテンシートには2人までしか座ることができません。
しかし、その分キャプテンシートは一人一人のシートが独立しています。シート形状にも適度なくぼみがあり、乗員の身体を左右の揺れからしっかりと支えてくれます。
また、シート間にはたっぷりとしたスペースが確保され、このおかげでゆったりとしたかけ心地が味わえるのも、このキャプテンシートのメリットです。
その他には、セカンドシートからサードシートへのアクセスも簡単です。また、片側のシートだけを折り畳むことで、そのスペースを簡易的な荷室として長尺もの(自転車やスキー板など)を積むことができます。
シートの間に大きな隙間ができる事によって、サードシートからの見晴らしが良くなるといった事もあります。
また、キャプテンシートはベンチシートよりも上級グレードとして位置づけられることが多く、その場合は、シートの作り自体がフロントシート並に上質なものとなります。最近では、電動でせり上がるオットマン(足枕)が装備される車種もあり、ファーストクラス並の乗り心地を備えています。
人を乗車定員ギリギリまで乗せる事が多いなら、ベンチシート
これに対してベンチシート最大のメリットは、同時に3人まで乗車できる点にあります。いつも乗車定員ギリギリまで乗せる事が多いという人は、多くの人数を一度に運ぶことのできるベンチシートがオススメです。
全てのシートを倒してフルフラットにする事が多いという、車中泊派の人にもベンチシートがピッタリです。キャプテンシートに比べてシートの隙間が少ないため、快適な寝心地が得られます。
ただし、ベンチシートの場合はシート形状が平板となるため、乗り心地ではどうしてもキャプテンシートにかないません。
まとめ
このようにキャプテンシートとベンチシートには、その形状によって使い勝手に大きな違いがあります。人を乗車定員ギリギリまで積むことが多いという人には、ベンチシートがオススメですが、セカンドシートにゆったりと座りたい人には、キャプテンシートが良いでしょう。
「普段は4人くらいまでしか乗らないが、もしもの時に備えて沢山乗ることのできるベンチシート仕様を購入しておこう」などと欲張ると、一年中座り心地の悪いシートで我慢を強いられる事になります。